しばらくは中古購入の資本もなく、ネタ切れになりそうなので、これまでに使ったテープLEDを使った自作室内灯の4形式を並べてみました。
①右端;3灯/5cmの汎用テープLEDに超極細リード線4cmと2mm×5cmの銅板使用(発想転換型)
②右から2番目;汎用テープLEDに超極細リード線と両面導電性銅箔テープ使用(職人技)
③右から3番目;汎用テープLED10cmと銅板を使用(汎用型)
④左端;③の変化型、高密度3灯/2.5cmのテープLED12.5cmと銅板使用(準汎用型)
長短解説:
①3灯/5cmの汎用テープLEDに超極細リード線4cmと2mm×5cmの銅板使用(発想転換型)
銅板がリード線でブリッジコンデンサに接続されているのでテープLEDの位置に左右されずに装着時の作業性抜群。リード線をうまく取り廻せればビジュアル的にもほとんど意識しないで済む。
テープLEDが①~③共通でかなり多く流通している汎用の3灯/5cmもので10cm。
この汎用テープLED10cmは極めて多く流通している長さではあるものの、長めの車両(オハ、キハ)ではかなり暗部が生じる。
ブリッジコンデンサはMB10MでもDB107でもどちらでも可であるが、省スペースでMB10Mが吉。はんだ付けの作業は狭い方が当然やりにくくなるが慣れ。
車長の極めて短いKATO車掌車ヨ5000では銅板は3cmを二つ折りにして1.5cmを挿入、通常の車両では銅板は5cmあればほとんどのKATO車で使用可能と思われる。
リード線の半田付け箇所が致命的に切れやすいので、神経を使う。何度も開け閉めする可能性がある場合はリード線は5~7cm程度の長さが作業性吉。
リード線とブリッジダイオードの足とのはんだ付けが地味に難易度高。作って売るとすると作業単価を高めに加算したいところ。ちなみに材料費も同じ長さの汎用テープLEDの①~③の中では最もかかる。
今回新たに編入されたオハフ13でこの方式を用いている。
車掌車ヨ5000ではこれの変化形となる高密度+銅板3cmの二つ折り(1.5cm)を用いている。
②汎用テープLEDに超極細リード線と両面導電性銅箔テープ使用(職人技)
電極がテープLEDに固定されていないので①同様、装着時の作業性は抜群。電極さえあればペタっと張るだけでスペースを問わず導通が可能。
装着時の作業性はリード線の長さ次第。
横浜市営地下鉄では無理やり電極を作成してそこに導通。この方法であれば任意の車両で使えそうな感じ。
汎用性が高いだけに、車両によっては作業に技術力を要する。
リード線については①と同じ悩み。
両面導電性銅箔テープへの半田付けがとにかく超困難。長時間はだめ、半田盛り過ぎもダメととにかく条件が厳しい。次にリード線とブリッジダイオードの足とのはんだ付けも地味に難易度高。
材料費は恐らくこれが一番安価と思われるが、作業性を単価で加算すると恐らくこれが一番単価大。
横浜市営地下鉄と横浜市電でこの方式。キハ20ではテープLEDに高密度のもの12.5cmを用いている。
③汎用テープLED10cmと銅板を使用(汎用型)
KATO車で汎用的な10cmサイズの銅板接着型。極めて汎用的ではあるものの、車内に部分的に暗部ができる車両が多い。今後の主流は高密度か。
ブリッジダイオードに直付けしている銅板では、まず幅4mm×5cmの銅板をヨ5000の方法で切り出し、端から5mmのところに左側は下から、右側は上から2mmの切り込みを入れて、この両切り込みの先端を結ぶように線を引いて、この線に沿ってなんとハサミでチョキチョキして挿入用の2mm幅で切断しています(残り長さ4cmとなる)。これが一番速いです。この程度の長さならハサミが一番。切り込みの5mmを短くすれば挿入長は長くなりますが蛇足気味です。挿入長はどこかで述べた通り、4cm付近がジャストな導通性です。
KATOの床下集電板に合わせた銅板間隔で汎用性は広く、リード線方式と比べると切れやすい箇所が全くないのでかなり安心して装着作業が可能。
銅板の挿入部はくにゃりと曲がりやすいのは②以外はいずれも同じ。引っ掛かり時等に要注意。
上図に示すとおり、銅板間隔が重要なため、ブリッジダイオードはやや大きめのDB107を使用するのが半田付けしやすい。足幅がわずかに狭いがそのままでもギリはんだ付けは可能。
材料単価的には銅板>銅箔テープで②にわずかに劣るが、リード線方式よりは圧倒的に切断はしにくい。作業性は最も容易で単価に換算すると総合的には恐らくこれが一番安価。
現在所有しているKATO車のほとんどで使用中。ただし、近いうちに高密度に変えたい車両多数。
④③の変化型、高密度3灯/2.5cmのテープLED12.5cmと銅板使用(準汎用型)
上の③の光源として高密度のテープLED使用により、2.5cm区切りの長さ調整が可能。
長めの車両キハ20、オハ12系でぴったりフィットのサイズ。光源の間隔も狭く、文句なし。かなり明るくなる。
最短の事例はヨ5000の2.5cm。ヨ5000では省スペースのため小さいブリッジコンデンサとリード線を使用。
テープLEDの防水被覆が難物。実は切り込みを入れれば手でも簡単にはがせるが、結構細切れになって面倒。防水被膜に分光効果があるとの報告もあり、半田付け箇所のみ剥がすのがよいかも。ただし、剥がした後も電極部に被覆膜が残る個体もある。この場合には半田が全くのらないのでカッターなどでコキコキコキと、割と手間がかかる。手間はかかるが技術的に困難な作業ではなく、作業自体に高単価を望むのは難しい。
現時点では高密度テープLEDをヨ5000(2.5cm)でリード線+銅板(3cmを二つ折り)で使用中。キハ20は銅板を使わず、両面導電性テープを台車電極に張り付けて超極細リード線で高密度テープLED12.5cmまで配線。
結論:
全く無意味な比較分析でした。読んでいただいた方にはお詫び申し上げます。
もちろん、①、②で高密度の変化型も可能ですが、全部試してみた結果は個人的にはやっぱり一番左の④かな~。
使用した部品類:
テープLEDは以下が今のところ良かな、
左は汎用型3灯/5cm、右は高密度3灯/2.5cm白色。
高密度電球色のものは下記が比較的安価ですが、防水シリコンを剥がしたときに電極部に被膜が残りますので、コキコキが必要です。
コレ↓。
これは通常の3灯/5cmの電球色と比較するとかなり白く感じます。むしろこれの色違いの黄色の方が従来の色に近いです。それでも混在するのはちょと厳しいかもしれません。試してみるしかありませんが。高密度の電球色はノスタルジックとはほど遠い電球色です。チャック袋にwarm whiteと書いてあるとおりです。表示に偽りはありませんが、和訳がほど遠いよい事例です。
ブリッジダイオードはこれらを使用しています。
右のDB107は大きくて作業はしやすいが50個で下の値段、割高ですが上で示した形状の銅板のはんだ付けには非常にマッチングな足の幅で便利です(わずかに広げ目にすると完璧)。
DB107;厚さ2.4mm×8.1mm×6.2mm
右のMB10Mは100個で下の値段、省スペースですが作業はやや難。
MB10M;厚さ2.4mm×4.7mm×3.4mm
厚さはどちらも同じです。
銅板はこれ。
厚さ0.1mmで10cm×20cmが作業しやすいサイズです。最初に縦半分に切ると幅5cmものが2本できます。厚さ0.2mmもあります。まだ作業する勇気がわきませんが。
銅板の切断作業についてはヨ5000のところでこちらで試行錯誤の結果、個人的に最も効率的と終結した方法をご紹介しています。
超極細リード線、Φ0.4mm×2mもの。×2色入り。
あらゆる電極への接着が可能な
両面導電性銅箔テープ
6mm×20m。両面導電性の確認済。
厚さは0.05mmだそうです。かなり薄い。
3mmですとこれがおススメかもしれません。3mm×20m.。同じメーカーですが値段がほとんど6mmと同じというのが。。。
これはおススメ、一家に一個欲しいところ。
今のところ、導通不良は全く起きていません。優良品。
こんな便利なものがあったんですねえ。
こうなると導電接着剤も安くていいのがあるといいですね。
今のところ汎用的なものは見つからず。