tomopinのブログ

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クハ153に0603LEDで前照灯・尾灯つけてみたら

結構前ですが、東海道線色のクハ153に旧タイプの床板終電板の代用品を作製して室内灯を取り付けた記事はすでにご紹介しましたが、前照灯・尾灯がまだでした。

クハ153


既出の記事はこれ↓です。

gea02330.hatenablog.com

室内灯は無事について、前照灯・尾灯はLEDまで決めて、取り付けはまた後日となったままでした。なかなか基板にする板が見つからず、のびのびになっていましたが、先日のDE10で気を良くして名刺入れのプラスチックで行けそうなのでやってみます。

 

まず、使用するLEDですが、0603というLEDを樹脂で被覆したものです。電球位のサイズになります。ここまでは前記事でもご紹介しました。

チップLED0603被覆型

前照灯と尾灯なので、DE10と同じように温白色と赤を使おうと思ったら、赤いレンズ(プリズム?)がすでにあるので、これに赤を入れると400Ωでも殆ど暗くて見えなくなります。というわけで、尾灯用には敢えて白を使いました。

KATOクハ153前照灯・尾灯の設置箇所

写真でお気づきかもしれませんが、赤と白を完全に分離する遮蔽壁が全くありません。

とりあえず白と赤の間には、サインペンで黒く塗った紙を挟みました。床板の壁が真ん中を押し上げるので、真ん中には切り込みを入れてあります。

 

DE-10に倣って抵抗は470Ωを使います。LEDの恐らくギリギリ許容範囲か、あるいは赤はアウトかわかりませんが、一番明るくなる抵抗値です。それにしても赤は暗いです。

 

で、チップLEDは横からの照射が大きいので、熱収縮チューブのΦ2mmで周囲方向には遮光します。

基板はDE-10で使用した、講演会からもらってきた名刺入れの厚さ0.2mmのプラスチック板です。今回は目分量で、1.5mm×1.0mmで切り出しました。この目分量がなかなか決まらず手が付かないんですよねえ。たくさんあるので、まずはやってみましょう。

チップLEDの遮光処理と基板切り出し(1.5cm×1.0cm)

チップLEDは白(尾灯)と温白色(前照灯)です。

またLEDの導線の被覆ハギから。ゴシゴシ、ゴシゴシ、どこまで剥いでいるかわかりませんので、根本から熱収縮チューブで被覆します。

長さ的にはこんな感じですが、やってみると1.5cm程度ではかなり作業がやりづらかったです。曲げてもいいので、もう少し長め(3cm程度?)に切るとよいと思います。

チップLEDの遮光と絶縁用被覆

遮光用の熱収縮チューブは(収縮前で)Φ2mmのものですが、細い方の熱収縮チューブはΦ1mm強程度位のものだったと思います。包装がないので、今となっては詳細不明となってしまいました。この2つのサイズが実に使い勝手がよくてよく使います。

最初に出来上がりのイメージはKATOの電球式と思いますが、これを目指します。

KATOの旧式前照灯・尾灯(153系用)

電球を使っているので、定電流ダイオードがLEDの個数分、必要となります。

こちらも絶縁被覆は完璧です。

使用するのはLEDの他には470Ωの抵抗と些少のリード線です。

ので、回路図はDE-10のときと全く同じなので、省略します。というのも不親切なので、やっぱりのせます。

クハ153用前照灯・尾灯回路図
今回は順方向の前照灯が温白色、
逆方向の尾灯には白を使います。

それでは基板の作製です。基板は予備のため、最初から2個作製します。

プラ板と回路用の銅箔テープ(片側導通で可)

幅3mmの銅箔テープを1cmで切っていますが、8mmにしないと両側で接触してしまいます。半分で折って、裏表、上の見本の様に貼り付けます。

銅箔テープを折り返して裏表に貼り付けます

で、これまた極めて適当に穴の位置を決めて、Φ1mmの穴を各電極の適当な箇所に、合計4個所あけます。どちらかの端部は少し開け気味にしておきます。

ピンバイスと呼ぶらしいミニハンドドリルとΦ1mmのビットで穿孔
470Ωの抵抗が斜めに入る程度の間隔はあけるようにします。

LED、抵抗、基板

抵抗と先ほどの被覆済みのLEDを逆極性にして並列に繋いで穴に差し込んでみます。

回路組立

抵抗の片方の足を少し切って、抵抗と交差するように裏側で接続します。

回路は上のように、至ってシンプルです。見たとおりです。

今回は足はないのですが、固定用に抵抗の足は残しておき、片側にはまた余った足を継ぎ足し、さらに導通用にはΦ0.6mmのリード線を接続します。

導通用にはΦ0.6mm×4cm程度のリード線を使います。

組み上がるとこんな感じです。

前照灯・尾灯基板組み上がり

抵抗の足はあくまで、固定用専用とし、導通用にはリード線を床下の集電用の銅板かもしくは銅箔テープに銅箔テープで貼り付けます。がっちり付いてくれます。

なんとなく収まりが悪いのですが、強引に座席板を組み込み、点灯試験です。

前照灯点灯試験

ありゃあ、なんか、イマイチです。

尾灯側。

尾灯点灯試験

しまった、白の上を遮蔽しておくのを忘れました。室内灯の光が漏れてます。光源の遮蔽だけでは全然足りませんでした。

赤は穴が小さいのもあるのですが、0603LEDでは許容最大レベルでもこの程度でした。

これ、赤のLEDを使うと全くと言っていいほど見えません。赤いフィルターがある場合には白を使うのがベターです。が、LEDだとこの程度です。

オリジナルの電球式の前照灯はもっと黄色くさらに明るく、赤もかなり明るいです。

もともとのオリジナルの前照灯がこの車両はかなり明るいです。

KATOオリジナルの電球式前照灯

うぎゃあ。明るい。

尾灯。

KATOオリジナルの尾灯

黒いブロック内に収まっているので、室内灯からは完全に遮蔽されています。

かくあるべきですね。今回はまあ大失敗の部類でしょう。

そのうち直すとしても、この暗さはいかんともしがたい。

最近のはLED式になったのでしょうか。車種によってはLED式をよくみかけます。あるいはもっと照度の高いLEDを使ってるのでしょうか。

前照灯・尾灯はやっぱり電球を使わないとだめかもですねえ。というのが、この車両での感想です。DE-10はそこそこいい感じでしたが。

他山の石としてください。