本日はKATOのクハ153(415)ジャンク!が届きましたので分解してみたいと思います。1100円。
何はともあれ、KATOの3桁品番が好きですねえ。
一応、このシリーズの先頭車ですね。箱付きでした。
ちなみに箱の裏に書かれている153系シリーズはこんな感じです。
それではまずは台車から外してみます。
台車取付穴両側に「( )」状の穴が空いているので、室内灯追加に対応した床板と台車のようです。
台車です。
前側は車体前面スカートにカプラーがついているので、前側の台車にはカプラーを取り付ける部材すらありません。さみしいなあ。
どちらもビス止め式で集電板の突起を通す穴もあいており、室内灯追加対応のようです。この穴を使わずとも改良台車集電板が使えそうです。
車輪も左右絶縁型ですが、ちょっと経年の被膜で導通は怪しいです。交換の方が早そうです。
車内側はどうでしょうか。
なんと、これも旧式の穴の形状です。昨日みたばっかりです。
では分解するとして、ガラス板の状況はというと、
左側はというと、
こちらはギリ大丈夫そうです。
では、左側のガラスから慎重に外していくとします。
幌側のガラス板を引っ張ると意外とすんなり抜けてきました。
右側も幌側からあれよあれよと苦も無く分解できました。
くれぐれも決して無理はしないことです。爪を1本でも折ってしまうと一生後悔したくなります。
では、床板側はというと、
おっと、車体の前照灯のところになんかあります。
ほほう、ヘッドライト・テールライト追加対応用の色フィルターですね。これは是非とも取り付けねば。ライトの位置が上と下では左右にずれています。
かなり以前に、プラレール用に購入していた3VのLEDがありましたので、ちょっと色フィルターのくぼみに合わしてみたらぴったりでした。ピッタリというか、ちょっとスカスカ気味。固定には両面テープ使おうかな。
アマゾンで30本で699円でした。ご紹介しておきます。
導線がリード線ではなくエナメル線なのでとても固定しやすいです。
が、床下までの電極棒にするにはちょっと柔らかすぎで、無理です。
リード線+余った銅板小片で代用しますかね。
ご丁寧に入力電圧に合わせて抵抗が付属しています。袋にはラフに測った抵抗値が記載されていますが、今一度測ってみるとします。
個体によって多少の幅はあるのですが、この個体は564Ωでした。
床板集電板の作成
それでは、まずは床板の集電板から作成していきたいと思います。
昨日作成したものと全く同じ手順で2台車分作ります。手順は昨日の記事をご参考ください。
幅5cmの銅板を1cmで切り出すものを2コなので2cm長さあれば充分です。
筋を入れて早速2個分切り出しました。見えにくいですが、うっすら筋は入っています。あまり深くいれると残った部分で筋に沿って切れやすくなります。
幅5cmの銅板ですが、必要なのは4cmなので両端を5mmずつ切り落とします。
ではあらかじめ薄っすらと入れておいた線にそって、設計図をにらみながら、切込みを入れていきます。切り落とさずに端っこ4-5mm程度を残すようにします。
そうするとこんなのができてきますので、まずは幅2mmの真ん中の棒の真ん中で切断します。するとこうなります。
長さの違う2本の銅板の間の1mm幅の銅板は切り込み残した根本で切り落とします。クニャクニャ数回すれば折れてきます。必ず根本でクニャクニャしてください。
これも何かに使えそうなのでとりあえず取っておきます。
ハサミできるとどうしてもこのように反ってしまうので、ガラス板と定規で挟んでさらに指を使ってなめして整形します。そのまま使えそうな反り方ですが、まずは一度平坦に整形します。
室内灯の材料準備
さて、それでは室内灯、前照灯・後尾灯追加のための材料一覧です。
と、本日はここまでです。
全く「ジャンク!」ではありませんでした。かなりの良品です。
このブログを御覧頂いている方にはこの後の手順もすでに想定できてるかとは思いますが、この段階で未定なのは接点箇所の接続方法です。
自作集電板には何の遠慮も不要なので、可能な限りハンダ付けで接続していきます。
簡単に手順を列記すると、
①台車集電板の中心部に2cmリード線をハンダ付け、4コ全部を台車および床板のビス穴から挿入した後(過去記事参照)、
②先ほど作成した床板集電板の短い方を少し切ってそこにハンダ付け。
③片側の集電板に前照灯、後尾灯の極性を確認しつつ抵抗と一緒にハンダ付け、
前照灯、後尾灯の設置スペースが狭いので、事前に充分な試行錯誤が必要。
④テープLED+ブリッジダイオード+リード線のリード線を座席板の穴から通して床板集電板の任意の箇所にハンダ付け、
⑤それぞれの部材を車体に組み込んで終了の予定です。
台車集電板からのリード線はビス穴の通過後、長い方の電極の下を通すようにする予定です。重りと電極の接触を向上するためです。
くれぐれも各部材を車体に組み込んだ状態でハンダ付けはしないように留意します。
ハンダ付けですが、ハンダゴテは60Wで450℃程度の温度が明記されているものがいいです。半田がダンゴ状ではなく、成層火山のようにたらーっと溶けてくれるので、半田付け箇所が不要にかさばりません。
小手先も交換できてピンセット付きでも2000円以下でストレスフリーです。
一例で私が購入したのはこれですが、他にもいろんなのがあります。
このオマケの吸い取り器が慣れると意外と使えます。おまけがいずれも結構便利です。
ヤニもペーストではなく、液状で筆で塗るタイプが使いやすいです。現在価格331円で結構使えます。
ただ、ハンダ付け箇所以外や指にでも塗ってしまうと、いつまでもベタベタ、これがなかなか拭き取りにくいベトベトです。ほんのちょっとつけるようにするといいです。
あと、作業していくうちに、半田ゴテの小手先に黒い小片が付くようになるのもこいつのせいかと思います。
それらをもってしても、この筆付きは実に使いやすいです。
というわけで、室内灯、前照灯、後尾灯がついたら手順を含めてまたご紹介いたします。