さてと、本日は初めてのTOMIX車両で、クハ165です。なんとなく。
同じくTOMIXのクハ211とKATOの103系と3両で1480円だったので、TOMIX車両を一度バラしてみたく、飛びつきました。
まずはそのうちの165からです。屋根上のクーラー?結構ヤケというかヤニというか、強烈。
台車車輪の集電形式からみて、旧集電形式といわれるやつと思われます。
室内灯はバネ方式のものです。これをバネを使わずに自作室内灯を点灯させたいと思います。
ヘッドライト・テールライトは穴はあいてそうです。
台車にすでに集電版がついています。バネもついています。よく見ると、右側の下側の集電版にはバネが欠損しています。
分解
早速台車ネジを外してみます。ちょっと見づらいですが、車輪の内側に集電版受けのワッシャみたいなものがついています。
これがTOMIXの旧集電方式というやつです。いいねえ。これに対して新方式はKATOと同じ車軸先端接触型の集電版です。新方式なら自作の代用台車集電版で代用できそうです。今回は最初からついているのでそのまま使います。
台車のネジを外したら簡単にバラバラになってしまいました。
白い座席板と台車で黒い床板を挟んでネジで固定しています。
車体本体は台車ネジとは無関係に、すなわち、台車を外さなくても第一段階の解体は可能です。窓ガラス板の爪を白い床板の溝にはめて固定しています。当然ですが、1本でも折ると大変です。
ポロンと部品が落ちてきたのでみたら、前照灯・尾灯のON/OFFスイッチのトグルでした。
座席板を車体に組みなおして、スイッチらしきものを設置してみます。このスイッチを前後させることで前照灯・尾灯をON/OFFさせるようです。
ここで車体の前照灯・尾灯側を見てみます。
で、車体の内側はというと、
ちょっと分かりづらいですが、前照灯の方は透明なフィルターが設置されていますが、その少し下の細い黒い隙間が尾灯の個室です。赤いフィルターは入っていません。
これは前照灯・尾灯を設置するには完全遮光の隔壁が必要そうです。
今回は室内灯を取り付けるだけにとどめ、前照灯・尾灯の方はまた後日考えるとします。
室内灯ですが、バネ電極を使わないで床板のオモリ兼電極に接触させるには、、、、と考えることもなく、銅箔テープとリード線です。
今回は後でまた開いて前照灯・尾灯を設置するかどうか検討するために、リード線は着脱可能なプラグを取り付けたいと思います。例のデュポン2.5mmです。
記憶が正しければ、まだ正式に使ったことはないので、ここで使ってみます。
あ、あったかな。
床板側電極
まずは、いつものΦ0.5mmリード線4cmの片方にデュポンのオス型電極をハンダ付けします。
で、床板側の電極ですが、オモリが兼用となっています。
このオモリにリード線をハンダ付けするために、あらかじめ、半田箇所に銅箔テープを貼っておきます。直接付けるのは気が引けます。
貼り付ける前には、オモリ自体の導電性を確認して、怪しければ迷わずサンドペーパー。で、貼り付けます。
次はこの両面銅箔テープに、先程のリード線の一方をはんだ付けします。両面テープ止めだとネジ外しの度に剥がれる不安がありますので、かといって、製品のオモリに直接ハンダ付けするのは気が引けるので、銅箔テープにハンダ付けします。
この方法であれば電極が不要になったら剥がすだけで、原状復帰できます。いいねえ。
室内灯
次は、室内灯側、高密度3灯/2.5cmものの電球色を10cm(通常密度でもこと足りるのですが)、これにブリッジダイオードはMB10M、反対側の足にちょっと長い感じですがΦ0.5mmのリード線を4cmハンダ付け、その先にデュポンのメスプラグを取り付け、接触しないようにカバーを付けておきます。
デュポンのカバーはハンダ付けしてから外側からはめます。カシメ上側をカバーの穴に合わせると、ちゃんと入るとカチッと音がします。しないこともありますが、抜いてみて抜けなければOKです。
ここで、いやもう少し前の方がいいですが、そのままだと、このオスメス、非常に硬いので、少し抜き差しして慣らしておきます。
この時点でこんなかんじです。
組み立て
オモリから出ているリード線を座席板D字型の穴の下側から通して、両面テープでオモリ兼電極を座席板に固定します。
次はテープLEDを屋根裏に貼り付けます。
一応、オス側にもカバーを付けておきますか。非常に近い位置で接続するので。
接続OKであればあとは仮点灯試験をしてOKであればこのまま組み立てです。
台車集電バネ1個欠損対応
さて、その組み立ての前に、台車のバネが1箇所、欠損していました。このままでもいいのですが、なんかもったいない、ということで対策を考えます。
バネ1個のために激レア貴重品を買って半端にするのももったいない。
かといって、銅板でバネの代用品はちょっと思いつかないし、バネばっかりは銅線つまようじにグルグルで弾力をもたせられるように自作する自信がない、焼き入れが必要でしょうか、ちょっと自分にはムリっぽいです。
ということで、ここは意表を突くかどうかはさておき、残っている片方のバネをぐいーんと2倍の長さまで伸ばして半分に切断します。
この場合は確実にないことが判明しているのでやりましたが、「飛ばしてしまった」など、「後で出てくる可能性がある場合には決してやらないでください」。
原状復帰は不可能です。
ちなみに、台車集電板用のバネの外径は2mmでした。
長さは隙間とバネの太さが同じ程度の緩み具合で7.5mmでした。経年で縮んでいるかもしれませんが、この長さでちゃんと通電します。
Φ2~2.5mm程度のバネならプラモデル用の代用品がありそうです。
台車の集電板と車輪の形状ですが、「旧集電方式」と呼ばれているのはこんな感じです。
まずは上から
集電板は自作できても、この特殊車輪はちょっと代用品がありませんねえ。
自作にはかなりハードルが高すぎです。
仮点灯試験
とりあえず、このキテレツ台車を床板にネジ固定します。で、仮点灯試験。
当然のように点灯してくれました。
では組み立てて最終点灯試験です。
最終点灯試験
この車両は、後日また分解する必要があるのと、デュポンコネクタの使い勝手を試したかったのでコネクタを使いましたが、通常はリード線そのまま直結でいいと思います。その場合は片側4cm1本ずつで済みます。
やはりコネクタは結合部がちょっと大きいのでないに越したことはありません。
どっち側の極性でも前照灯は付きますが、尾灯は当然つきません。て、この前照灯、実は室内灯の光が漏れているだけです。前照灯・尾灯を設置させる際には、室内灯の光を完全に遮光する必要があります。
まあ、この対応はまたいずれということで。新たなチャレンジです。パチパチ。
TOMIX車両の台車集電版および集電バネについてはまた後日、改めて取り上げてみたいと思います。