さて、2台目としてゲットした先頭車もしくは後尾車のクハ153ですが、モハ153と2台売りでした。
台車に集電板がついているので、もしやと思って通電した線路に乗っけてみましたが、特になにも起こりませんでした。
ふむふむ。
それでは室内灯と前照灯、尾灯設置の可能性を調べるために開いてみるとしますか。
まずは台車を外して
台車を外してその後、床板が割とすんなりと外れてくれました。おおっとー!
まだ屋根は車体についたままです。
この電極は室内灯ではなく、前照灯・尾灯用の追加オプションで、集電板は前も後ろも同じ形です。上向きに曲がった端子はありません。室内灯用では、一方がL字型の集電板となっています。
では、前照灯ユニット周辺。
なんと、ライト基板からの足が見えます。これは球切れでしょうか、あるいは足が開きすぎて床板の電極から外れているのでしょうか。とにかく現状で点灯しません。
直接通電してみます。
では次、極性スイッチを切り替えて逆方向に通電してみます。
前照灯も尾灯も生きています。
前照灯も尾灯も電極棒は共通なので、この棒がうまく床板電極に接触していないのでしょう。
確かに開き気味な上、バネが効いてなくて一方が上の方にへっこんだような感じでした。この点は組み込み時に注意するとして、もう少しバラしてみましょう。もう一台の前照灯設置の参考となるかもしれません。
ライトユニットは2段組で、上が前照灯、下が尾灯となっています。
この段階ですでに、もう一台の方のクハ153とはライト形式が異なるようです。色フィルターの形が全然違い、光源もかなり後方のセンターからのようです。
赤と白、完全に別の個室でくつろいでいるようです。これは仕切りが必要なのでしょうか。めんどくさいなあ。
ライトユニットを座席板から切り離してさらに基盤を取り出してみます。
これを作るのめんどくさいなあ。
もうちょい拡大してみますか。
この体制では上が白、下が赤い電球?が重なっています。ちょっとんん?な形状。
このオンブバッタ、上から見てみます。
ライトユニットカバーは完全に分かれた部屋になっております。
そっかー、ここまでしないと光が干渉するのか、ちょっと面倒ですな。。
ライト基板の裏側は、
抵抗はありますが、ダイオードがありません。するとこの光源は電球ではなく、LEDのようです。って、この形はどうみてもLEDだろー。
というわけで、実際に抵抗値を測ってみますか。
ほぼ表示ピッタリの値でした。整数化で271Ωです。入力電圧が何ボルト仕様のLEDかはわかりませんが、3Vよりはかなり大きい値のようです。
3V用LEDで560Ωだと暗いかな~~。
ライトユニットの抵抗値はさておき、ちょっと最初のクハ153との違いが気になってきました。
車体から並べて比較してみます。
品番は全く同じなのですが、どうもどちらかが時代的に新しそうです。
左の方は座席板の延長で室内灯からの遮光カバーがあるようです。こちらの方が新しいのでしょうか。
ここでやっと登場、KATOのオリジナル旧式床板集電板です。
室内灯も前照灯・尾灯も旧型の床板集電板の基本形状は同じ形状で共通のようです。
室内灯用のオプションは片方は同じですが、一方が床板を通り抜けて上向きの銅板が出るようなL字型の形状をしています。
室内灯の作成
それでは、まずは自作の室内灯を準備します。
昨日と全く同じ、高密度(3灯/2.5cm)の電球色12.5cm、ブリッジダイオードはMB10M、リード線はΦ0.5mmを4cm、リード線の先には最初に切り落とした半端の5mm✕1cm銅板片を電極としてハンダ付けします。昨日と全く同じです。
座席板の「-」型の穴の上側から電極を通していきます。
続いて車体の「-」穴を通過、これも上から。
で、座席板を車体にしっかり組み込み、ここで前照灯側の電極棒のバネをしっかりきかせるように開き気味を平行気味にして、さらに意識的に斜め下向きにしておきます(左側の細い棒)。電極を穴に通すの時を同じくして前照灯ユニットの足も本体床板を通します。
ここからガラス板を挿入するのがかなり手こずりましたが、なんとか無事に装着。
ここまで来るとほぼできた感じがします。
あとはテープLEDを屋根裏に貼り付けて、と、これがまた、テープLEDの長さが屋根裏ギリギリよりちょっと長く、半田部と被覆端部の間で折り曲げました。
テープLEDの末端部はLEDギリギリ手前の位置で切断しても大丈夫です。写真省略、取り忘れ。ぎゅうぎゅうですが、突っ張って固定はよくなりました。
点灯試験です。まずは順方向から。
おおお、かなり電球色な前照灯です。写真ではわかりにくいですが、実際にはというか、肉眼ではかなり黄色がかっています。室内灯もオッケー。
では次、極性変換スイッチで逆方向電圧。
集電板や前照灯・尾灯が揃っていたので、ほぼ室内灯の追加のみで済んだ車両でした。とてもラッキーでした。が、ふと気づくとこれスカートを履いていませんでした。
本日届いた2車両はこれで終了で残り1車両のみとなりました。といっても全部で3種4両ですが。もっと増やしたくなってきた。
もう一方のクハ153は分解のところでご紹介したとおり、ちょっと前照灯、尾灯の固定方法に検討が必要そうです。こんな古い車両のパーツ今じゃ入手不可能だろうしなあ。
今しばらくのお時間をいただきます。
30~40年位前の車両でしょうか。好きなんですよ。こういう古いの。