tomopinのブログ

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クハ153 (KATO 415) 2台目に室内灯

さて、2台目としてゲットした先頭車もしくは後尾車のクハ153ですが、モハ153と2台売りでした。

クハ153 (KATO 415)とモハ153 (KATO 417)
手前がクハ153です。

ご尊顔
右側がクハ153です。

ご尊顔反対側
左がクハ153です。

裏側
下がクハ153です。
台車に集電板が見られます。
よく見るとこの車両、スカート履いてない。はずかしー。

台車に集電板がついているので、もしやと思って通電した線路に乗っけてみましたが、特になにも起こりませんでした。

初期状態で通電試験
何も起こらず。

ふむふむ。

それでは室内灯と前照灯、尾灯設置の可能性を調べるために開いてみるとしますか。

まずは台車を外して

外した台車
車輪も集電板も健全そうです。

台車を外してその後、床板が割とすんなりと外れてくれました。おおっとー!

まだ屋根は車体についたままです。

床板外し
真ん中の段、
これがKATOオリジナルの旧型集電板です。
銅板は一部汚れていますが、
おもりはめっちゃきれいです。

この電極は室内灯ではなく、前照灯・尾灯用の追加オプションで、集電板は前も後ろも同じ形です。上向きに曲がった端子はありません。室内灯用では、一方がL字型の集電板となっています。

では、前照灯ユニット周辺。

前照灯周辺裏側
線が出てるのでこれはライト基板だな。
上は足が開きすぎで
下の方は下向きになっていません。
上側に格納されてる感じです。

なんと、ライト基板からの足が見えます。これは球切れでしょうか、あるいは足が開きすぎて床板の電極から外れているのでしょうか。とにかく現状で点灯しません。

直接通電してみます。

順方向に通電
おおおっ!前照灯は生きてます。

では次、極性スイッチを切り替えて逆方向に通電してみます。

逆方向に通電
おー、尾灯が点灯!こちらも生きてます。

前照灯も尾灯も生きています。

前照灯も尾灯も電極棒は共通なので、この棒がうまく床板電極に接触していないのでしょう。

確かに開き気味な上、バネが効いてなくて一方が上の方にへっこんだような感じでした。この点は組み込み時に注意するとして、もう少しバラしてみましょう。もう一台の前照灯設置の参考となるかもしれません。

ほぼ全ばらし
ライトユニットは座席板に固定されています。
集電板はKATOのオリジナルです。

ライトユニットを前から

ライトユニットは2段組で、上が前照灯、下が尾灯となっています。

ライトユニットを下から
座席板に設置されています。

この段階ですでに、もう一台の方のクハ153とはライト形式が異なるようです。色フィルターの形が全然違い、光源もかなり後方のセンターからのようです。

赤と白、完全に別の個室でくつろいでいるようです。これは仕切りが必要なのでしょうか。めんどくさいなあ。

ライトユニットを座席板から切り離してさらに基盤を取り出してみます。

ライト基板とライトユニットカバー

これを作るのめんどくさいなあ。

もうちょい拡大してみますか。

ライト基板とライトユニットカバー
この段階でうっすらと上の電球は黄色気味、
下の電球はピンクっぽい色をしています。
うーん、実にピンク。

この体制では上が白、下が赤い電球?が重なっています。ちょっとんん?な形状。

このオンブバッタ、上から見てみます。

ライト基板とライトユニットカバー
基盤のこちら側には光源以外の部品はありません。

ライトユニットカバーは完全に分かれた部屋になっております。

完全個室制なライトユニットカバー
この体制では上の部屋が赤用、
下の部屋が白用ですが、
実際は上下逆です。

そっかー、ここまでしないと光が干渉するのか、ちょっと面倒ですな。。

ライト基板の裏側は、

ライト基板とライトユニットカバー
抵抗には271との記載が見られます。

抵抗はありますが、ダイオードがありません。するとこの光源は電球ではなく、LEDのようです。って、この形はどうみてもLEDだろー。

というわけで、実際に抵抗値を測ってみますか。

ひえっ!270.7Ω、略して271Ω、
すごいっ!

ほぼ表示ピッタリの値でした。整数化で271Ωです。入力電圧が何ボルト仕様のLEDかはわかりませんが、3Vよりはかなり大きい値のようです。

3V用LEDで560Ωだと暗いかな~~。

ライトユニットの抵抗値はさておき、ちょっと最初のクハ153との違いが気になってきました。

車体から並べて比較してみます。

同じクハ153(KATO 415)の車体の違い
左が最初のやつ、右が現在バラしてるやつ
同じ番号なのに結構違います。
床板の穴が大きくなり、
座席板の色の違いや車体素材の色が異なります。

品番は全く同じなのですが、どうもどちらかが時代的に新しそうです。

左の方は座席板の延長で室内灯からの遮光カバーがあるようです。こちらの方が新しいのでしょうか。

 

ここでやっと登場、KATOのオリジナル旧式床板集電板です。

KATOのオリジナル旧式床板集電板(前照灯用)
多少汚れていますが使えそうです。

室内灯も前照灯・尾灯も旧型の床板集電板の基本形状は同じ形状で共通のようです。

室内灯用のオプションは片方は同じですが、一方が床板を通り抜けて上向きの銅板が出るようなL字型の形状をしています。

KATOの旧式「室内灯」に付属の床下集電板
向かって右側の電極には上向きの電極があります。
壁と反対側は抑えがないので振動で
通電不良が起きやすい形状です。

 

室内灯の作成

それでは、まずは自作の室内灯を準備します。

昨日と全く同じ、高密度(3灯/2.5cm)の電球色12.5cm、ブリッジダイオードはMB10M、リード線はΦ0.5mmを4cm、リード線の先には最初に切り落とした半端の5mm✕1cm銅板片を電極としてハンダ付けします。昨日と全く同じです。

座席板の「-」型の穴の上側から電極を通していきます。

テープLED組み込み第一段階
座席板の「-」穴を通過

続いて車体の「-」穴を通過、これも上から。

テープLED組み込み第二段階

別角度から


で、座席板を車体にしっかり組み込み、ここで前照灯側の電極棒のバネをしっかりきかせるように開き気味を平行気味にして、さらに意識的に斜め下向きにしておきます(左側の細い棒)。電極を穴に通すの時を同じくして前照灯ユニットの足も本体床板を通します。

座席板を車体にしっかり組み込み
前照灯ユニットの足も通すのを忘れずに!

ここからガラス板を挿入するのがかなり手こずりましたが、なんとか無事に装着。

窓ガラスを装着
灰色のライトユニットカバーが
ギリギリで結構大変でした。

ここまで来るとほぼできた感じがします。

あとはテープLEDを屋根裏に貼り付けて、と、これがまた、テープLEDの長さが屋根裏ギリギリよりちょっと長く、半田部と被覆端部の間で折り曲げました。

テープLEDの末端部はLEDギリギリ手前の位置で切断しても大丈夫です。写真省略、取り忘れ。ぎゅうぎゅうですが、突っ張って固定はよくなりました。

点灯試験です。まずは順方向から。

順方向で通電
おおお、前照灯オッケー
室内灯もオッケー

おおお、かなり電球色な前照灯です。写真ではわかりにくいですが、実際にはというか、肉眼ではかなり黄色がかっています。室内灯もオッケー。

では次、極性変換スイッチで逆方向電圧。

逆方向で通電
ちょと小さくて分かりづらいですが、
前照灯の下、
赤い尾灯がちゃんとついています。
室内灯が支配的でかなり劣勢。

集電板や前照灯・尾灯が揃っていたので、ほぼ室内灯の追加のみで済んだ車両でした。とてもラッキーでした。が、ふと気づくとこれスカートを履いていませんでした。

本日届いた2車両はこれで終了で残り1車両のみとなりました。といっても全部で3種4両ですが。もっと増やしたくなってきた。

もう一方のクハ153は分解のところでご紹介したとおり、ちょっと前照灯、尾灯の固定方法に検討が必要そうです。こんな古い車両のパーツ今じゃ入手不可能だろうしなあ。

今しばらくのお時間をいただきます。

30~40年位前の車両でしょうか。好きなんですよ。こういう古いの。