KATOのサハ103 (401)です。
懐かしの京浜東北線ですねえ~~~。。
早速バラします。
分解
分解は屋根板から、古い車両はとかくプラスチックも折れやすいので要注意です。
この車体は全面的に室内灯に未対応の車両です。キハ20のT車とほぼ同じです。床板に集電板用を固定する爪がないので、多分新しい室内灯形式のものでしょう。
台車はというと、
中心ピン止なので、代用集電板は使えそうですが、台車も車輪も集電未対応なので、ここは迷わず、台車ごと市販のものと交換します。
交換した台車には集電板がついていますが、床板にこれを通す穴がないので、外して代用集電板をつけるとします。
代用集電板作成
それでは未対応車両に対応する代用集電板を作っていきます。
車軸間隔は14mmなので、以前作成した設計図に従って、銅板を切り出します。
切り出した銅板の中心(+)にΦ0.5mmリード線4cmおよび2cmをはんだ付けします。
半田付けしたら設計図に従って、黒ポチのところにポンチで凹みを付けます。
台車集電板はこれで完成です。
床板集電板の作成
次に床板集電板の作成というか、作成です。
まずは床板にオモリを設置します。
このままでは電気的に使いづらいので一旦絶縁のためにカバーアップマスキングテープで完全に覆います。ついでに床板に固定します。
6mm幅の両面導電性銅箔テープを、概ね床板長より少し短い位の長さのものを2本準備します。
オモリを固定するように左右1本ずつ、銅箔テープを貼ります。
この銅箔テープが電極になります。
台車とりつけ
交換した台車についていたオリジナルの集電板を外し、上で作成済みの代用台車集電板を取り付けて車輪で固定する感じです。慣れてないとちょっと大変な作業です。
リード線の長さを試行錯誤的に変えてみたのですが、全く意味がありませんでした。蛇足この上ないので、どちらも2cmで充分です。
現在開放側のリード線は被覆を5mm以上、剥がしておきます。
床板の中心ピン穴からリード線を通し、ピン留め、極性をよく確認して台車の銅箔テープに銅箔テープで貼り付けます。
ここで重要なのはリード線を完全に銅箔テープで床板に貼り付けますが、まずは、極性の一致(テスターで車輪と銅箔テープで何度も導通確認)と、台車の首振りを考えて、というか、試行錯誤しつつ、多少遊び箇所を残して貼り付けます。
ここに室内灯からくるリード線を貼り付けます。こちらも貼り付け側のリード線の被覆は5mm以上剥がしおくと導通が完璧です。
室内灯作成
ブリッジダイオードは省スペースでMB10Mで充分です。
高温度(450℃以上)のハンダゴテを使って、ブリッジダイオードを固定しておけばそんなに困難な作業ではありません。
使用するテープLEDは高密度(3灯/2.5cm)の白を使います。
ブリッジダイオードの極性のある方の足をテープLEDの電極に極性を合わせてハンダ付け、リード線の先端を座席板の引っ掛け爪用の穴を通過させたあと、床板に銅箔テープでとめることになります。写真省略。というか、まさかのとり忘れ。
とここまで来たら、屋根裏がちょっと大変なことに気づきました。
屋根裏の突起対策
なんと、屋根裏がボコボコで、このまま貼ったのではとても心細い。ということで、
タミヤのプラ板1mm厚さのものを幅1cmで車長分、切り出して準備です。
このプラ板に穴を開けようと思ったのですが、以外とやりにくい。かつめんどくさい。
というわけで、大胆に通常の穴あけパンチでバチコン、ばちこん。
ちょっと強度的に心配な形状ですが、強度は全く必要ありません。
これをそのまま、両面テープで屋根裏に貼り付けます。
厚さ1mmのプラ板ではまだ多少ポッチの先端がはみ出ていますが、この程度なら問題ありません。
この上にさらに両面テープを貼り付けます。
裏紙を剥がします。
屋根裏側の受け入れ体制は準備完了です。ここにテープLEDを貼り付けます。
位置は車体の位置を見ながら、慎重に貼り付けます。
組み立てて点灯試験。
台車集電板から室内灯まで、点接触箇所がないので、安定度抜群です。
殆どの未対応車の室内灯にはやはり台車交換は不可欠かもしれません。
あの⊿状突起があるとなんとも手の出しようがなく、ほぼ全てのケースで車輪の交換は必須です。台車さえ交換すればあとはとんとん拍子に進みます。