Tomix旧集電方式の台車
旧集電方式と呼ばれている台車はこんな形です。この車両では集電板はついていません。が、準備完了の台車です。
この台車には、車輪と車輪の間付近に、集電板からの電極バネを通す穴があいています。
この車両の車輪は集電板を固定できないので、車輪交換の必要があります。固定はできる可能性はあるのですが、車軸でショートするため不可です。黒い方は大丈夫そうですが。
もっと古い台車だと、穴すら空いてないものもあるようです。Tomixは概ねネジ止めなので、自作代用集電板でもリード線を通す手段がなく、お手上げ状態です。台車交換ですね。
ということで、Tomixの古い車両に適用されている台車の旧集電方式の集電板、集電バネ、専用車輪がまだリーゾナブル価格で売っていたのでポチってみました。
どれも1セット1両分、4個ずつです。
Tomix旧集電方式専用の車輪
銀色はもうないので、黒をポチりました。Amazonでは銀(0651)もまだあるようです。
車輪はこれでないとうまくハマりません。新集電方式の車輪は車軸が短いようで、この台車では落ちてきてしまいます。
この車輪内側のワッシャが集電板を固定しています。同時に通電もしています。車軸とは絶縁されています。めちゃ手のかかった車輪です。
集電バネ
既出ですが、集電バネは径2mmです。
集電板の長さはL=7.5mmとありますが、少し伸ばしてから装着しないとどうにも通電が不安定です。伸ばして1cmぐらいでしょうか。それ以上伸ばすと折れ曲がってうまく通電できない可能性があります。台車の首振りもぎこちなくなります。経験談。
集電板
台車に付ける集電板は正式名称は「集電シュー」というようです。
サイズは、
カモメのような形をしています。
折り返した棒には外径2mmのバネがすっぽり入るので、その幅はバネの太さ2本分だけ、2mmより狭い感じです。突起部の長さは4mm程度で、この折り返し部でバネをカッチリ支えます。
長さは17mmより少し長いかな、と思ったら、17.2mmでした。人間の目は予想外に精度が高いです。
結構な厚みが見られるので、同様にノギスで測ってみます。
厚さは0.2mmあります。ちょっと手作業で加工するのは無理な厚さです。
最初横長の「T」字で作って突起部を後から曲げています。
折り返されている突起部は、本体横棒部との接続部根元から90度曲がって、約2mm進んだらまた元の方向へと90度曲がって折り返しています。完全な「コ」の字形をなしており、折り返しと本体との合計幅は根元付近で2.1mmです。先端に行くにしたがって、わずかに開き気味です。バネが効いて台車に固定しやすくなっています。
厚さ0.1mmの銅板だと目的を達成し得ないかもしれません。
車輪とのセット規格でもあり、現在のところ、代用品の設計案がちょっと思いつきません。
集電板装着後の台車
上のパーツ類、少し多めにゲットしたので、他のTomixジャンクにも装着してみようと思います。通す穴のあいている対応する台車限定ですが。
また後日。