KATOのモハ456T車です。品番はわかりかねます。
パンタグラフもしっかりしています。これも良品でしたねえ。素晴らしいです。
では、早速、室内灯に対応すべく、バラしてみますか。
一応、あちこちこねくり回しても簡単には開きません。
ではいつものように幌穴から天井剥がし。
この方法では全く抵抗なく開きました。あ、これは何度かバラしとるな。
自作室内灯ですとな。
通常密度(3灯/5cm)の白色10cmものでした。ブリッジダイオードはMB10Mのようです。
かなり手慣れた細工です。
高密度の電球色を使いたかったので、取り替えます。
それより床板集電板の曲がりが気になります。一旦バラしてみましょう。
おおっとー。
これは自作集電板。しかもかなり古いKATO初期のタイプ。
比較的最近対応したスハフ42の番号消えてた古い方がこの床板電極のけいしきでした。
この自作品は厚さ0.1mm、製品版は0.15mm程度の厚みがあります。この違いは結構効いてきます。
これはきっと接触不良多発でしょう。
重りを外してみます。
おー、ヒトガタというか、式神というか、きれいに作ってありますが、肝心の電極のところがくにゃっています。
せっかくの手作り電極なのでそのまま使わしていただくとして、電極の曲がりを修正、少しバネがきくようにして、次は室内灯作り。
テープLEDは高密度(3灯/2.5cm)の電球色10cmにして、被膜を剥がしたもの。
というのも、天井が低く、そのままではテープLEDの防水被覆が支えて屋根が取り付けられないからです。キハユニかなんかでもありましたねえ。あっちは1箇所だったけど、こっちは2個所なので、全面剥がしました。
ブリッジダイオードにはMB10Mより足の幅の広いDB107を使いました。ブリッジダイオード選びは結構きいてきます。足をほんの少し広げてあげれば銅板を斜めに構える必要はありません。斜めだと根元付近で他極に接触する可能性があります。
リード線はΦ0.5mmを長さ2cmで使用。リード線の介在によってテープLEDの位置がフレキシブルに選べます。
で、組み込む前の点灯試験の段階で全く点灯せず。
あー、前の持ち主、これで嫌気がさしたかも。で、原因箇所を探ります。
まずは車輪かなと思い、テスタであたっても全く問題なし。この車両に合わないほどきれいな車輪です。比較的最近、交換したと思われます。
次は線路に台車だけを外して乗っけてテスタで集電板の突起と線路の導通確認、なんと。線路から台車集電板まで電気が通っていません。
あれ?散々悩んだ挙げ句、台車集電板の接点部の黒焦げということが判明。ほとんど全部。これはポイントレールをよく使うケースで発生しがちですね。瞬間的なショートによるものかも。
台車集電板の車輪の軸受接点部付近をコキコキするも全く導通せず。
接点復活剤もまったく効かず、集電板の交換で済んだのでしょうが、カプラーも替えたかったので台車ごと交換にしました。たまたまDT62の新品を持ってたのでこれを使います。よかったー、あって。
台車集電板が接触不良だった初めてのケースでした。こういうこともあるんですねえ。
改良台車集電板の手もありましたが、めんどくさいのと、カプラーの問題から台車交換。
あえてカッチョエエカプラーをアーノルドカプラーに戻す人もそうそういないとは思いますが、孫たちが連結したがるほとんどの車両がアーノルドカプラーなもので、美観を犠牲にしましたわけです。
とりあえずとっといて、高校生ぐらいになったら自分でとっかえてください。まだ生きてるとは思いますが。目も手も怪しいので自分でお願いしますと。
不点灯の原因解明に結構時間のかかった車両でした。