tomopinのブログ

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横浜市営地下鉄(TOMYTEC)の集電方式をネジネジから改良集電板に変更

さて、ここまで改良集電板の効果が不動のものになってくると、かつてネジネジ方式で得意げに集電板を取り付けたトミーテック横浜市営地下鉄も改良集電板に変えたくなってきました。

前記事で紹介した改良集電板はKATO車両で作成しましたが、トミーテックの車両でも車軸間隔さえ合えば、あるいは合うように集電板を作り直せばそのまま使える気がします。

 

横浜市営地下鉄

全3両のうち、動力車は動力台車で集電板は最初からあるので、改良は先頭車と後尾車の2両のみです。

で、改良するのは床板から下のみで、主に台車だけです。床板の余分になる銅箔テープは外します。

問題は車軸間隔ですが、全く同じ14mmピッタリでしたので、20系のときに大量に作成して余った2両分、8個をそのまま使うとします。

 

照明用の集電板は現状ではこのブロクの一番最初でご紹介したネジネジ方式がついており、床下を下からみるとこんな感じです。ネジネジもうざいですが、何より銅箔テープがうるさい。

 

ネジネジの床下状況

ネジネジの突っ張りが時間とともに緩んできて、度々ネジネジメンテを必要としています。

というわけで、早速開始ー。

 

で、まずはネジネジ台車外して、車輪外し。結構たいへん。

ネジネジ台車外したところ
ついでに車輪外して台車のネジネジも外しました。
車輪からネジネジ外しが結構たいへんでした。
この製品、カプラーが取れやすいのが難点です。

改良集電板では不要となる床下下側、台車取り付け穴周りの銅箔テープを外します。

ベリベリっ、バリバリッ!結構しぶとくくっついてくれています。が、

ちなみに、銅箔テープで貼り付けた線は差し込み方向に引っ張ると想定外に簡単に抜けてきますので二重貼りがいいでしょう。ダメ押し側の上側はかなり大きめに貼るといいです。

銅箔テープは床板の下側のみ剥がしました。台車も外して勢いで車輪も外しました。

床下銅箔テープ外し(下側のみ)
すっきりです。

床板の上側の銅箔テープは重要な電極なのでそのままです。
さっそく改良集電板も準備。1両につき4個必要です。

床板上側の銅箔テープ電極はそのまま
改良集電板を4個/両✕2両=8個準備
このリード線3cmですが、1~2cmでもいい感じです。

いざ台車に取り付けてみましたがこの台車、わずかに⊿状突起が出ていたため、めちゃ大変でした。車軸を受ける穴も非常に浅く小さく、ちょっと壊れやすそうです。

この改良集電板は0.1mmという銅板の薄さと不安定さですぐに切れたりへし折れてしまいがちで、なんとか辛抱強く丁寧にトライ。癇癪持ちと粗雑な人には不可能な作業です。よくできたもんだ。0.2mmでは硬すぎて作業が全くできません。

横浜市営地下鉄で体験した、一度バラすとかみ合わせが悪くなったり折れたりしやすさ、この部品の脆さが好みでなく、あまりTOMYTECの車両はありません。

他には横浜市電の2種ぐらいです。横浜市電もこのブログのどっかでおまけでご紹介していますが、これはいいです。すごくいい!!かわいいっ!路面電車はいいかもです。

横浜市電2種色違い
ちゃんと前照灯に穴が空いていてそこに
ガラスが埋め込まれていて、室内灯つけると光ります。
ただ、スカートや床下装置類など、
付属品が非常に取れやすいので
木工用ボンドで固定しています。
気がつくとオモリごと落ちてたりします。
パンタグラフ(ビューゲル?)は非常に折れやすい、
かつ取れやすいので別途保管しています。

TOMYTEC、各種の動力ユニットが現在かなり入手が困難となっています。こういうのが嫌なんだよな~~~。ちょこちょこみかけますが。

 

横道に逸れましたが、無事取り付け終了。かなり大変でした。

台車にとりつけ
ここまでくるのにかなり四苦八苦しました。
20系客車10台で慣れているはずなのですが、
車軸に引っ掛けて1個ぶち切れて
ダメにしてしまいました。
でも失敗は1個のみでした。

あとはリード線をビスの隙間から床板穴を通して床板の銅箔集電板に両面導電性の銅箔テープで貼り付け、その上に貼り付けた箇所をカバーするように銅箔テープをダメ押しで貼り付けて、終わり。

ここから先は20系客車での取り付けとほとんど同じです。

台車さえ終わってしまえばあとはそんなに面倒なことはありません。

リード線にはΦ0.5mm程度のパイピングケーブルがいいです。

台車のピンの隙間を通過できて、適度にかさばらず、形状を記憶してくれます。これ大きいです。格段に作業がしやすくなります。芯線は銅線よりも1本1本が太いので、安心感が違います。実際切れにくいと思います。個人的主観ですが。

長さは1~2cm程度でもいい感じです。1cmはさすがに作業し辛いですが。

ここでも台車からのリード線のプラスとマイナスを間違えないようにしつこいくらいにテスターで確認しつつ、床板上側の銅箔電極に貼り付けます。クロスさせてしまうと大変。

TOMYTECの車両にも無事改良集電板がつきました。
下から見た図。
ネジネジもなく銅箔もなく、ナチュラルにスッキリ。

 

もう一台の方もスッキリ

横から見た図はあまりかわりません。

改良集電板取り付け後
まあ、横から見るとあまり変わりません。
むしろ集電板がわずかに見え隠れしています。

車輪の回転も台車の回転もネジネジ式より格段によくなりました!。

どちらも限りなくオリジナルに近い回転です。するする~~~。

で、いよいよ肝心の点灯試験です。

ピカッ!点灯試験

もー、当たり前のようにバッチリ点灯してくれます。ネジネジのときのようなワクワクドキドキ感はありませんが、安定感の方が大きいです。

ちらつきも全くありません。先頭車・後尾車とも、全くネジネジメンテ不要となりました。これは大きい。

これでちらつきがあるようなら車輪と線路の清掃です。車輪は意外に早く絶縁ゴミが付着してくれますので、汚部屋では特にちょくちょくメンテは必要です。

 

ネジネジ方式、棄却。全面撤収

そういう訳で、無事にTOMYTECの横浜市営地下鉄にも改良集電板が設置できました効果絶大です。

改良集電板方式の集電方法は接触箇所を銅箔テープでガッチリはりつけるので振動によるちらつきもなく、取付時の失敗もほとんどなく(かなり細かい大変な作業でしたが)、通電も含め、全体的な安定感はむしろ点接触する純正品よりいいかもです。

というわけで、ネジネジ式のキハ20シリーズ3両も勢いで全て改良集電板に交換しました。手順省略です。

キハ20シリーズは床板にウェイトを設置する窪みスペースがあるので、ウェイトを屋根裏に取り付ける必要はありません。長さも結構短いです。重心が高くなる屋根裏ウェイトは究極の窮余の一策です。おすすめはしませんが、床下にリード線を貼り付けてウェイトを置いて本体がはまらないようであればあとは屋根裏しかありません。

これで手持ちから完全にネジネジ方式はなくなってしまいました。

 

改良集電板、おすすめです。

 

ただし、不器用な人と癇癪持ちと目の悪い人にはかなり厳しい作業と思います。