孫たちが帰宅したので、めちゃ疲れましたが、早速室内灯設置作業の開始です。
まずは、唯一台車に電極板のついてなかったオハネ25 (522)から始めたいと思います。
早速台車を外します。
ポロッととれると同時に、片側の床板が本体から外れてしまいました(左側)。これは爪が折れてるかと思いましたが、さらに床板を外してみます。
本体にかける爪は4本とも無事でした。ちょっとゆるい気味ですが、ここはいじりません。
例の旧式電極がポロッと1個だけ落ちてきました。もう1個は探せども見つかりませんでした。電極は結局この1個だけでした。
これはすでに室内灯を設置していた経緯があるようです。
次は屋根を外します。例によって、ホロの穴からピンセットを差し込み、少しだけ浮き上がらせたところで、屋根と本体の隙間にピックをかませてそのまますべらせます。
簡単に無傷ではずれました。かなり簡単に外れたので結構分解されているようです。
電球式室内灯の電球がポロッと落ちてきました。そうですか。電球色ですか。うーん。
白だとやっぱり眠れませんかねえ。
KATOが関水金属と名乗っていた頃からの、この1個の電球光源から屋根裏に貼り付けた分光板によって車内全体に均等に光を分散させる方式(夕庵式というらしい)は、現在でも光源がLEDに変わっただけで、この方式は変わっていません。
まあそれはよしとして、この電球、まだ生きてるんでしょうか。ちょっと先日の出力電圧制御アダプタで早速点灯確認してみます。
3Vから徐々に電圧を上げていって、だいたい5V付近から点灯し始めました。生きてます。
この出力可変アダプタめっちゃいいです。こういう仕様不明の光源を相手にするときに、恐る恐る電圧を上げていく途中でぼんやりと点灯が始まる感じが最高です。
まあ、それはよしとして、この結構厚みのあるアクリル分光板が屋根裏に張り付いていると、ちょっと高密度テープLEDを被覆ごと貼り付けるには邪魔になりそうなので外します。アルミの反射板はそのままにしておきます。
2段か3段かの向かい合わせの寝台車です。なつかしいなあ。オヤジが乗車してすぐに大量にビールこぼしてたのを思い出しました。朝までどうしたんだろ。子供ゴコロにもオヤジが可愛相で、なかなか寝付けなかったのを思い出します。もう60年近く前です。私は今でもビールが飲めません。このせいかどうか、酒全般的に駄目です。
あ、24系は1973年から運行だから、その当時はまだ20系か14系ですかね、恐らく20系でしょうかね。しらべてみると、当時上野ー青森間を走っていた寝台特急は、「ゆうづる」か「はくつる」のどちらかで、どちらも20系でした。そうでしたか。
横道に逸れましたが、ここまでバラければ十分です。座席板と窓ガラスはそのまま本体に装着したまま作業を進めます。
この室内灯は屋根裏に貼ったアルミで光を反射させ、切込みを入れた透明板で光を分散させるわけですね。よく考えられていると思います。光源からの距離によって切り込み位置を変化させています。
この切れ込みの工夫が関水金属の特許の目玉とか。意外なことにその特許出願が平成23年となっています。鉄道模型用の室内灯の特許は昭和57年にトミーが最初に独特の方式で出願を出しており、この技術中にすでに夕庵式と呼ばれる単一光源から拡散板によって分散させる拡散方式が記載されています。集電方式はTomixでは今ではおなじみ台車に取り付けたバネ方式です。他にもポポンデッタが2つほど出願しているようです。現在フリマ等で販売されている自作室内灯はこれらの特殊技術とはバッティングしていないようです。めでたし。
さて、今回はこの元祖室内灯セットはご苦労さまでしたと、お休み頂き、例の
①改良型台車集電板で集電したいと思います。
②床下には集電板は設置しません。Φ0.5mmリード線で直接テープLEDに接続したブリッジダイオードまで引っ張ります。
というわけで、今回は接点は「線路-車輪」、「車輪-台車集電板」の2個所のみにします。
まずは台車集電板とテープLEDの準備。
台車集電板用の電極4本、Φ0.5mmのパイピングケーブル、短いのが3cm✕2本、長いのが15cm✕2本です。あとで3cmの方が短すぎたので、4cm程継ぎ足しました。
まずは台車集電板にリード線をハンダ付けします。これは部材が小さいので、固定しないと作業が困難です。
というわけで、万力にかまぼこ板を挟み、輪ゴムで4個電極を固定します。半田づけ箇所には油性マジックで印をつけましたが、右上に見えるフラックスをほんのちょっと垂らしたところ、滲んでしまいました。水性の方が良いようです。
この作業はささっと終わります。淡々とハンダ付けが終了しました。
半田が流れないように、かといって団子にならないようにどちらにも注意です。これはある程度コテの温度で制御することができるようですが、ちょっと難しい。
電極にリード線がハンダ付けできたら、電極の端部に車軸受けとなる穴あけです。以前紹介したポンチでバチン。
0.1mmの銅板を使っているため、穴あけ時と車輪装着時に結構へし折れてしまいます。なんこか無駄にしましたが、無事台車に装着。⊿状突起が邪魔でしたが、集電板の上下を逆にして取り付けました。
台車までOKです。中心ピンの隙間からリード線を通します。
これを床板に取り付けてみると、こんな感じです。
今回は銅箔テープによる床板集電板を省略してリード線で代用しました。これ意外と楽。接触不安定な床下集電板なんてもう不要。
さて、この短い方の3cmリード線がどうにも短すぎて作業がやりづらいため、一挙に4cm継ぎ足します。結果的には1cm程度でよかったのですが、1cmだけ継ぎ足すのは被覆剥がしが結構たいへん。
最初から4~5cm程度にしておけばこの無駄な作業は不要です。
この線同士のハンダ付けが結構厄介です。
このままでは接触しかねないので、Φ1mm程度の熱収縮チューブで被覆します。ハンダコテを近づけて被覆。
可能な限り、接続箇所には被覆しておくのが大吉です。
床板を本体にとりつけますが、もともと電極を通過させていた細長い左右2個所の穴から4本のリード線を左右に分けて2本ずつ通します。この際に、前台車の左右と後ろ台車の左右を間違えないようにチェックしつつ、左右の2個所の穴を通します。これを間違うと大変です。何度も確認します。
前台車も後ろ台車も左は左の穴から、右は右の穴から。
今左と右とで2本ずつ出ており、この左同士と右同士をそれぞれブリッジダイオードの足に繋ぐわけですが、2本を1本に繋ぐのは結構熟練が必要な作業です。
少し長めにリード線の被覆をはいでおいて、2本合わせてよじって半田付けしておきます。要は1本にしておくわけです。先端の長さを揃えて置かないととてもやりにくいです。写真省略、というか、取り忘れ。
ここからは光源です。
テープLEDの極性とブリッジダイオードの極性を一致させるようにしてはんだ付けします。間違うと点灯しません。
極性に注意しながらはんだ付けします。屋根裏の長さギリギリなので、接続する極性のある方の足の曲がりを伸ばしました。文章ではややこしいですが、下の写真の様にしました。
今度はブリッジダイオードにリード線を接続するので、一旦外してひっくり返して、未作業の方の足をまな板の上に載せ替えます。
この時点で台車に接続して、いくら点灯試験を行っても点灯しなかったので、ブリッジダイオードをDB107Sから足の脆いDB107に交換しました。この作業は結局は不要だったわけですが。足の頑丈なDB107Sをおすすめします。
ところがとっかえてもいくらやっても点灯しない。接点箇所は最小限に抑えた筈なのに点灯しないっ!なぜだっ!
なんでやっ!とテスターでいろいろチェックしてみたら、
なんと、片方の台車の車輪が例の「軸先端導通車輪」いわゆる室内灯未対応の車輪であることが判明。この車輪で集電すると早い話、ここでショートしてしまいます。
室内灯の痕跡があったので、てっきりどちらも室内灯対応車輪を使っていると思いこんでいましたが、片側の台車のみから導通させていたようでした。
車輪を対応のものに交換して(軸長)、導通試験。
おしっ!あーびっくらした。
屋根を取り付けて無事に点灯です。かなり安定しています。
おそらくは台車集電板のないこの車両が一番大変そうだと思ったのですが、ある意味それはあたりでした。
しかし、台車からテープLEDまで、点接触の箇所がない直接接続できる今回の方式であれば、実に接続が安定しています。多少の振動でもちらつきません。
他の車両には全て台車に集電板がついているので、リード線のみで対応しようと思います。床板に集電板がない場合には、過去に作成した代用旧式床板集電板を作成してこれにブリッジダイオードからのリード線を直接半田付けし、前と後ろの床板集電板同士もリード線で接続します。接続不良になりやすい接点を極力減らす方針です。
既出ですが、代用集電板はこれです。
で、本日はここまでです。
24系特急型寝台客車あと4両、また日を改めて。
ナニこのリンク
文中に「関水金属」とか「ダイオード」とか「接触」とかに勝手にリンクが貼られていますが(下線のある単語)、私がやったのではありません。私は下線は使いません。勝手になってしまって剥がせないのです。どういう仕様や、大きなお世話やっちゅうねん。まずポチしない方がいいですよ。どこへいくもんだか、全く責任がとれませんので、自己責任で。最初に言えってか、まあそうなんですが、後で気が付きました。