tomopinのブログ

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安いテスターを買ってみた(約4ヶ月で壊れました)

黒いRFコントローラーのところで動力車やらの電圧・電流を段階的に測定して納得できず、しばらく電流を300mA付近まで連続して測れるテスターを探していました。ようやく電流を400mAまで連続で測れそうなテスターを割りと安価で入手できたので、動力車のみ、測定し直してみました。(→10月末購入、翌年2月中旬に壊れました。早すぎる!)

 

実際に届いたもの

もちろん、精度・正確さはさておき、個人の趣味用としてのコストパフォーマンス重視です。これ、わりと安くて良いのでご紹介しておきましょう。決しておすすめではありません。単に使用雑感です。上を見るときりがありませんが、安いのは結構機能が限られてきます。また、妥協点をどこにおくかですが、測定値の正確さ(精度ではなく、もっと低レベルでの較正値)もあるので、かなり難しい問題です。ほんとにピンからキリまで、品質の差があります。実際に届いてみるまで使用に耐えるものかどうかわからないところがジャンク好みとしてはたまりません。なので決しておすすめするものではありませんが、その中でもかなりまともで今後も使い続けられそうなものを2点ご紹介します。価格重視です。

まず一点目、購入した時は2,299円でしたが、なんと、現在は1,839円になっています。むっ。一時的なセールでしょうか。

これが個人的には一番気に入っています。届くのに4日程かかりました。

説明書が割りとしっかりしています。しっかりというのはそれぞれの測定項目で測定精度(分解能)がちゃんと明記されていることです。操作も殆ど不要です。大雑把な分類だけで、電流だけレンジ分けがあります。

測り直したのは動力車2両のみですが、電流値のレンジ切り替えは自動で行われているかもしれません。それでも前回使用した200mA以上で10Aレンジに切り替えしたものと比べ、曲線的には極めて連続的に見えます。電流値がかなりふらつくので凸凹しているのは読み取りのタイミングでしょうか。最大値だけ取るというのもいいかもしれません。

新しいテスターで動力車のみ電圧・電流を測り直し
(黒いRFコントローラー)

動力車2両で室内灯付きのものと前照灯付きのものでは経路は違えど最後に収束するかのような電流値はどうしたものでしょうか。たまたまでしょうか。電球とLEDの抵抗値としての特性の違いでしょうか。ちなみに、電圧を増やしていく時の電流値と電圧を最大から減らしていくときの電流値も経路が若干異なり、ヒステリシスみたいな感じです。上のグラフはいずれもスイッチを0から段階的に上昇させていった時の電圧と電流の測定値です。

 

テスターの話に戻って、切り替えスイッチの各スイッチの位置について少し補足します。

・電圧

 交流も直流も共通で同じ位置で自動レンジ切り替えで測定します。便利~。このテスターの最大のウリと思われます。

 「Select」ボタンで手動でAC/DCおよびレンジ切り替えも可能です。最低でも交流・直流の切り替えは手動でしておいた方が無難かもしれません。

 

・電流

 電流はμA, mA, Aの3つの位置があります。

 「Select」ボタンでそれぞれでAC/DC切り替えが可能ですが、自動でも測定できてそうです。しかしこれもせっかく選べるので、交流/直流の切り替えはしておいた方が無難かもしれません。

 鉄道模型ならば「mA」の位置で十分と思われますが、「mA」レンジでのヒューズ設定値が400mAなので、前照灯や室内灯付きの動力車では結構ギリギリまで来ます。来ますが、一応、ちゃんと連続的に測れます。感動!!

 

・静電容量

 コンデンサの静電容量も測れます。表示値ピッタリの正確さです。

 「Select」ボタンは全くききません。単位表示も含めて、自動レンジ切り替えです。すごい便利~。

というのも、室内灯ではあまり関係ありませんが、一般の電気回路で通常使用の状態で、一番壊れやすい箇所がコンデンサ(特に経年劣化)のようです。意外にコンデンサのチェックができるお手頃価格のテスターはそう多くはありません。

 

・電池電圧測定

 1.5V, 9V, 12Vのレンジがありますが、乾電池では驚いたことに他のテスターよりもほんとらしい、より有意に小さい値で出してくれます。古い9V電池で測ると他のテスターでは7V付近を指していたのですが、こちらでは2V付近となりました。わかりやすいです。あるのかないのか悩む必要がありません。

負荷抵抗をかけて測定しているかもしれません。通常の「V」にして測るとやはり7-8Vと表示されます。

 「Select」ボタンは全くききません。

 

・抵抗・ダイオード・導通

 同じ位置にありますが、「Select」ボタンで抵抗・ダイオード・導通のどれかの機能を選択します。

 ダイオードはまだ試用していません。

 抵抗値を選択すると単位表示及びレンジは自動で切り替えてくれます。優秀。

 導通テストでは、毎回「Select」で選択する必要はありますが、「ピー」音のなるまでのタイムラグは全くありません。ありがたいです。この測定ではタイムラグが結構重要だったりします。

 

NCV

 非接触電圧検知機能もありますが、50V程度より下は全く感知しません。この機能は測定値が出るわけではなく、流れてるかどうかのビープ音だけですので、電圧計ではありません。間違えて返品しないように要注意です。

 

・先端変換クリップが付いてきますが、テスターの検診棒を細いワニ口(アヒル口?)に確実に差し込む必要があります。見えない場所な上にターゲットが点なので、これが実にやりにくい。うまく差し込めても先端部がかなり短くなり、ちょっと使いづらいかもです。ないよりはずっといいですが。個人的にはあのカラフルなワニ口クリップ付きリード線の方が使いやすいように思われます。

 

ただし、電流値の測定はいずれのテスターでも非常に繊細で壊れやすい測定ですので、必要以上に大きな電流、および長い時間測定しないように注意が必要です。

あの黄色い枠のテスターは電流測定時に壊れてしまい、電流が測れなくなりました。電流測定はとにかく電流値と測定時間に要注意です。

 

その他のテスターでは、以下の2点が挙げられます。

自動レンジ切り替えが不安な人はこんなのもあります。購入時は853円でしたが、現在1,091円です。9V電池なのがうーんですが、使いやすいです。それなりに正確です。

それなりというのは、他のテスター2種と並べてRFコントローラーの各段階で電圧を比較してほとんど差はありませんでした。

これで電圧、上のやつで電流(レンジ切り替え不要)を測っています。

実際に届いたもの
コンデンサは測れませんが、誤差もほとんどなく、使いいいです。

オーソドックスでそれなりに使いやすいです。説明書も日本語でちょっと危ないですが丁寧に作られています。

トランジスタは測れそうですが、コンデンサの静電容量は測れません。どっちかというとやっぱりコンデンサ重視ですかね。

200mA電流レンジでのヒューズ許容値が500mAなので、ひょっとすると200mAレンジのままで400mAぐらいまで連続的に測れるかもしれませんが、怖くて試していません。馴染みの一台壊しちゃったし。

 

ほとんど同じ機能で一つ上のと同じメーカーでもっと安いのはこれですが、9V電池なのと値段があまり一番上の同じメーカーのやつと変わらない(現在1,599円)ので、今買うなら最初のやつがおすすめです。なので、これは所有していません。トランジスタ用の穴はこれも一番上のやつもありません。使うかどうかは使用目的によります。

 

安いのばかりをご紹介していますが、全自動レンジ切り替えは要注意です。特に用途目的のスイッチの全くない自動レンジ切り替えの電圧計では1V未満では測定できず、1-6V間の電圧値がかなり大きめの値で出るものもありました。6-12V間は直線的にそれなりに出るので、特定レンジでの較正不足?部品のミス?とみられます。オハフ13の前照灯付きを乗っけた測定です。鉄道模型では結構重要なレンジです。

これ買っちゃだめよの不良テスターでの低電圧時(1-6V)の誤差
1V未満は測定不能
6V以上は正確に出ているようです。

たまたまなのか、設計ミスなのかAC/DC?もしくはふさわしくないモード・レンジで測定しているのかもしれません。電圧の測定には使えないと考えたほうが無難です。

かと言ってこれ、電流も測れる商品紹介でしたが、電流は全く測れません。確かに本体にも電流関係の表示は全くありません。じゃあ、何が測れるんかね。

こういうのも届くまではわかりませんので、全自動スケール切り替え式は要注意です。

ただし、このテスター、全く使えないかというと、NCV機能は5V程度でもピーピー鳴ってくれました。特に100Vの感度は高いらしく、壁にあててみるとあちこちでピーピー鳴りました。壁の穴あけに使えそうです。出番があるかどうかはわかりませんが。

間違えてポチると大変なのでここでは紹介しませんが、1400円付近で全自動スケールチェンジ式はやめておいたほうがよいとだけ。

全自動スケールチェンジテスターのその他の難点として、電圧を連続的に減少させて測定するとき、限りなくゼロになると勝手に導通モードに切り替えてピーピー鳴ります。しかもタイムラグがあるので「ん?」となります。こういう時不便です。

せめて、電圧、電流、抵抗位の手動切替スイッチはあった方が安全かつ安心でもあります。そのような訳で低価格の全自動切り替え式はおすすめしません。

 

他にテスターにあると便利な機能として、

・バックライト付き

・後ろにスタンド付き

があると意外にも非常~~に便利です。

しかし、この「カウント」という数字、何かなと思って今流行りのチャットGPTに聞いてみたところ、説明がめっちゃ分かりづらいけども、大きいほど数値の表現精度が高いということらしい。難しい。表示桁数?測定精度とは全く別の問題の模様。もう少しわかりやすくご説明いただけませんかね。チャットGPTも使い方と目的次第のようです。

 

あと、

電圧計だけで電流が測定できないテスターも結構あるので要注意です。

本体に電流値の単位が表示されていないものはまず電流の測定はできないと考えて間違いないと思います。意外と商品紹介のところに電流も測れるようなコピー・ペーストがうっかりミスで貼り付けられていたりするので、機械の本体表示をよく見て判断しましょう。電圧だけであれば安価で優秀そうなものも多々あります。つまんないですが。

廉価版テスターを6台程テストしてみた結果、最善の2台のご紹介でした。

 

ちなみにこわれてしまったけど、結構長く使っていたのがこれと同等品(バックライトはなし)でした。考えてみたら20年近く使っていたやつです。当時はこんなに安いテスターはなかったような気がします。

電流測定が壊れただけで、電圧、抵抗、温度はまだ測れます。もったいない。

中を開けて虫眼鏡でよく見ると、ヒューズが完全に切れていました。ヒューズなしでも電流と導通以外は測れるので、ヒューズで直るかな?ヒューズポチってみよう。→やっぱダメでした。少しずつ大きめの値が出るようになってしまいました。違う箇所らしい。