tomopinのブログ

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EF66と旧型客車3両

久々のメルカリでEF66と旧型客車3両をポチってしまいました。全部で2200円て安くないですか。EF66一台分でもいいかと。

EF66と旧型客車3両
一番手前がEF66
その上旧型客車3両

なんか、いい感じです。

まずはEF66のご紹介から。

パンタグラフが台のみ、番号は擦れて消えていますが、初めてのEF66にしては健全です。

EF66パンタグラフ台の取り外し
取り付け用の突起が進行方向に並んでいます。
現行のPS22Bは方向が違います。

EF66パンタグラフの交換
PS22Bではなく、PS22です。いい感じで収まってくれました。

この車両のパンタグラフを調べてみるとPS22Bとなっていますが、KATOのPS22Bは差し込み突起2本が横向き、この車両は進行方向向きなので、手持ちのPS22を使います。

EF66前面
EF65とは全く異なるタイプのいい感じの顔です。
チャギントンぽいです。

EF66側面
あ~痺れるこの容姿。

ひっくりがえすとこうです。

EF66裏側
左右の動力台車は「304」、
真ん中の台車は「301」と刻印されています。
なんと、同じ側にトラクションゴムが。。。
ちょっと直す勇気がない。。。

中に室内灯の効果のあるスペースもなさそうなことから、これもEF65同様、特にいじらず。前照灯はどちら側も点灯、動力問題なし。

では次旧型客車の方。

旧型客車3台
めっちゃ渋いです。
C11辺りに引っ張らせたいです。
車体に記載されている番号をルーペで見て、
一番手前からオハニ36、
その奥が番号不明車、
一番奥がスハフ42です。

 

まずはオハニ36、向かって右側が旅客用、左側が貨物用のようです。

オハニ36側面
しぶいっ!

オハニ36(多分後ろ側)
こちら側が後になると赤いカニ目が光ります。
しぶい!

オハニ36反対側(多分前面)
こちらは何も光りません。

オハニ36底面
台車はネジ止め、どちら側にもよく見る集電板が装着されています。
テールランプがあるので割りと新しい車体でしょうか。
よく見ると向かって左側の台車の中心寄りに
回転式のON-OFFスイッチがあります。なんとっ!
こわいのでいじりません。

ではさっそく例のごとく、開いてみますか。

オハニ36バラシー床板
ガラス板のハマってない方の幌側から
屋根を持ち上げてパカッ。
灰色の部分がテールランプユニット

オハニ36ばらし
テールランプが健全です。
電極を差し込むとすると反対側のようです。

オハニ36電極挿入側
2mm幅の電極は入りそうです。
座席がオレンジ系なので、
通常密度(3灯/5cm)の電球色が合いそうです。

テープLED3本を準備
通常密度(3灯/5cm)の電球色のテープLED10cmです。
余らしていたつなぎ目ばかりです。

さっそくテープLEDにブリッジダイオードDB107をはんだ付けしてL字銅板を電極用に使用します。

オハニ36に自作室内灯L字銅板式を挿入
おー。
特に加工の必要もなく、いきなり
室内灯のL字銅板を挿入で無事点灯。

ふむふむ。

オハニ36室内灯点灯試験
通常密度の電球色10cmがバッチリ合います。

オハニ36室内灯設置完了
加工の必要が全くなかったのであっという間に終了です。

いいかんじです。テールランプ付きということは割りと新しいのでしょうか。車体はかなり古そうです。

では、次、スハフ42。

スハフ42側面
やっばーい、めっちゃしぶい。

スハフ42前面
幌側通路にガラスはありません。
解体するならここからです。

 

スハフ42(後面)
テールランプ点灯側です。
こちら側が後になると赤いカニ目が光ります。

スハフ42底面
よく見ると中心部右側に進行方向にスライドさせるスイッチ穴があります。
ON-OFFと書いてあるのでわかりますが、スイッチはありません。

それでは幌の穴から天井を持ち上げます。そろーり。

おえ?なななんと、簡単にはずれてしまいました。ガラス板は本体に張り付いたままです。特に床板の爪が破損しているわけでもありません。揃っています。

不可解ですが、まあいいか。

スハフ42ばらし
座席は全面オレンジ色です。
こちらはリード線+4cm棒状銅板を使いました。

リード線+4cm棒状銅板式室内灯
この形式と銅箔テープ方式が一番汎用性が高いです。

スハフ42室内灯点灯
おー。
これももともとテールランプのために
集電機能が充実していたため、
容易に室内灯の装着完了。

 

それでは最後の番号なしに行きます。(多分スハフ42)

番号はありませんが、どうみても造作はスハフ42と同じです。が、テールランプはありません。

番号不明車側面
製造時期は異なりますが、スハフ42のようです。

番号不明車全面
うっぷ!色塗りしてます。

不明車反対側
おっと!幌が欠落。
しかし、色塗り下手くそ。
テールランプはご覧の通りで
どちら側も光りません。
左右の電極が見えています。

 

番号不明車底面
一方の台車には集電板が付いていますが
もう片方にはありません。車輪も怪しい。

番号不明車ばらしー1
幌の穴から天井押上げ、
無事に屋根が外れました。
座席が灰色です。

黒い床板の爪4箇所でガッチリ掴まれている窓ガラスをそろーりと左右両方外し。

窓ガラスさえ外れればあとは容易にバラけてきます。決して黒い4箇所の爪を折らないように、要注意です。

と、思ったら、1本欠損してましたわ~~~。左下。

これはおそらく通電不良不可避です。

番号不明車ばらしー2
台車の1方には集電板がついていますが、
もう片方は例の集電板未対応型車輪です。
床板集電板が噂には聞いていましたが、
初めて見る初期型室内灯用の床板集電板。

集電板の固定が極めて不安定で、今にも接触しそう。

とにかくいつものように前後の集電板を銅箔テープで接続しました。これでやや安定しました。

片方の台車の車輪は予想どおり、先端同士が導通していました。危ない、あぶない。

番号不明車ばらしー3
とりあえず前後の床板集電板を銅箔テープで接続

で、この上におもりを乗っけて。

番号不明車ばらしー4

で、先端導通している集電未対応の台車に対応すべく、車輪を交換し、手持ちの台車集電板を探してみると、この一連の車両の台車の車軸間隔は新幹線なみの16mmでした。

幸い、20系の時に間違って買った16mm幅の台車があったので、これごと交換。

商品番号5133-1D「スハ43台車TR47」とありました。名前かすってるーと思ってよく見ると外観が全く一緒。これはもう奇跡というより他ありません。

間違って購入したスハ43用台車
車軸間隔16mmの活躍の場です。

ひとつは最初からついているものを使用し、もう一方だけ交換します。

・・・・・・・・・。

結局、L字銅板式はスペースの都合で挿入できず、リード線付き銅箔テープ式で一度組んでは見たものの、接触が悪く、上から押さないと点灯しません。

どうも床板集電板の表面が著しく絶縁性皮膜で覆われているようで、テスターを当ててもウントもすんともいいません。多少被覆ハギしましたが、なんか、納得いかずです。

なので、もう一度バラして一方の台車集電板に直接加工です。

台車5133の集電板にリード線を直接はんだ付けしました
もちろん、一回全部外してです。
改良集電板のときと同じように
ビス穴に0.5mmリード線を通します。

室内灯とりつけ
内側の灰色の床板前方に広いスペースがあるので
そこをリード線を通します。
通したリード線をテープLEDに接続した
ブリッジダイオードの足にはんだ付けします。

台車集電板からテープLEDまで点状の接触物なし。直接接続です。

番号不明車点灯試験
無事に点灯しました。
テープLEDはどれも同じテープから
切り出した電球色ですが、
座席の色が大きく影響しているようです。
灰色だったので、オレンジの座席より
かなり明るく見えます。

今回は黒い床板の爪が一箇所折れていたのもあるのですが、それよりも(りん青?)銅の床板集電板の絶縁体被膜が通電不良を引き起こしていたのが最も大きな原因のようでした。古い車両にはよくあります。車輪も同様です。古い車輪はゴシゴシするより交換した方が早いです。

やはり総合的にみて、この番号不明車はより製造時期の古いスハフ42のようです。歴史的にも構造解析的にもとても貴重です。いとおしい。

 

ハードものはとかくお金がかかるので、次回はソフトな話題にしたいと思います。