黒いRFコントローラー
次はこれを試してみようかと思っていますが、倍以上の値段するのでまた来月にします。
と、思ってたのですが、これ↓、773円だったので思わずポチってしまいました。ポチったときは773円だったのですが、届いてみたら1048円に値上がりしていました。しかも10日待ち。なんとっ!プラグ類は全く同じで、特にシステムを変更しなくても大丈夫です。
受光部だけの販売に見えますが、ちゃんとリモコンも付属です。一つ上のものと全く見た目同じ黒いのがついてきます。本体も全く見た目同じです。プラグは付属しませんが、これもリモコンと本体のみです。あ、英語の説明書は付いてきました。該当しない色調整のできるバージョン用の説明が多く、ほとんど読む気がしませんでした読むべきところがありませんでした。
気持ちボタンの反応は多少圧が必要な感じです。これは程度の差こそあれ、白も同じです。電池の厚みの問題でしょうか。
調光ボタンは
・一番上の段が「電源On」ボタンと「電源Off」ボタンが一つずつ個別に独立、
・2段目は「+」と「-」が電球の大きさで表現されており、その右は「60秒後に消える」ボタン、
・3段目が調光領域で、「10%」、「20%」、「40%」の3つで1段、
・4段目が「60%」、「80%」、「100%」のボタンが低い方から順番に、結局2段に分けて並んでいます。
見た目でわかりやすく、これは親切設計。「10%」はすでに白いやつにはない暗さです。ここで「ー」を1回押すとかなり(5%程度まで?)下がるようです。それ以上は下がりません。1回だけです。
で、明るさはこちらは「10%」から1回「減光ー」ボタンを押すと限りなく暗くなってくれます。2回押してもそれより暗くはなりませんが、こちらの方が最小電圧をかなり低く抑えられるようです。%でいうと5%以下でしょうか、かなり暗く、電圧では1V未満の感じです。電球式の前照灯などは完全に消灯します。LEDがわずかに点灯する程度です。あ、こちらの方が断然いいですわ。
実際に各増減段階で電圧を測って黒い方と白い方の比較をしてみます。線路に乗っけたのは動力のない、キハ20T(202)です。通常密度(3灯/5cm)の室内灯10cm装着済みです。ついでに、パワーコントローラ(表中「PC」と表記)をRFコントローラーの手前に接続した場合も比較してみます。
キハ20T(KATO 202動力なし、室内灯有)でのRFコントローラーの各段階の電圧測定
黒PCあり | 黒PCなし | 白PCあり | 白PCなし | |||
段階 | 12V | 12V | %表示 | 12V | 12V | %表示 |
1 | 0.1 | 0.1 | 1% | 0.6 | 0.6 | 5% |
2 | 1.3 | 1.2 | 10% | 1.2 | 1.2 | 10% |
3 | 2.5 | 2.4 | 20% | 1.8 | 1.8 | 15% |
4 | 3.7 | 3.6 | 30% | 2.4 | 2.4 | 20% |
5 | 4.9 | 4.8 | 40% | 3.0 | 3.0 | 25% |
6 | 6.1 | 5.9 | 50% | 3.6 | 3.6 | 30% |
7 | 7.3 | 7.1 | 60% | 4.2 | 4.2 | |
8 | 8.5 | 8.3 | 70% | 4.8 | 4.8 | 40% |
9 | 9.7 | 9.5 | 80% | 5.4 | 5.4 | |
10 | 10.9 | 10.7 | 90% | 6.0 | 6.0 | 50% |
11 | 12.0 | 11.9 | 100% | 6.6 | 6.6 | |
12 | 7.2 | 7.2 | 60% | |||
13 | 7.8 | 7.8 | ||||
14 | 8.4 | 8.4 | 70% | |||
15 | 9.0 | 9.0 | ||||
16 | 9.6 | 9.6 | 80% | |||
17 | 10.2 | 10.2 | ||||
18 | 10.8 | 10.8 | 90% | |||
19 | 11.4 | 11.4 | ||||
20 | 12.0 | 12.0 | 100% |
- 単位;(V)
- 「PCあり」とは自作パワーコントローラーをRFの手前に接続したもの、「PCなし」はACアダプタとRFコントローラーを直結したもの。
- 「%表示」欄は基本的には最大値から割り振ったもので、太字はコントローラーに記載の数字を押した時と全く同じ、それ以外は電圧から補間。実に正確な%表示でした。
結局、パワーコントローラーを絡めても絡めなくても全く同じ結果と言ってよいかと思います。黒い方がわずかに、といっても無視できない程度の負荷がある模様。
黒い方は11段階でした。でも白同様、直線です。
黒いの、も一個買うか、と思ったらいきなり1000円以上になっていました。ムスッ!!しかも10日待ちですとな。あちゃあ。やめるわー。
話は飛びますが、黒い方のリモコンのボタンの説明の続きに戻ります。
・一番下の5段目は例のクリスマスパターンです。パターンの種類は3つだけです。
「JUMP」ボタンが通常の点滅タイプ、一番上から2段目の調光ボタン「+」と「ー」で点滅間隔が変わります。最長間隔でおいっち、にー、おいっち、に~という感じで点滅します。このパターンに限って言えばかなり白い方より速い感じです。点灯時間と消灯時間は概ね同じ感じです。最短ではどれもそうですが、とても落ち着きません。
「FADE」ボタンはFade in、Fade outで点滅します。目に優しい感じ。付いてる時間の方が消えてる時間より圧倒的に長いパターンです。間隔調整は同じく2段目の調光ボタン。
「STROBE」ボタンはカメラのフラッシュ(ストロボ?)のように短時間点灯してしばらくしてまたフラッシュみたいな感じです。付いてる時間よりも消えてる時間の方が圧倒的に長いパターン。
いずれのモードも10%~100%ボタンのどれかを押すと常点灯モードに戻ります。点滅パターンは3つということですね。十分です。
<黒と白の混線は?>
で、問題の黒と白のバッティングはどうかというと、がーん。
黒のスイッチOnでは白い方も連動してしまいました。ただ白い方は黒いリモコンの表示通りの動きではなく、むしろ白い方のボタン配置に近い動きをするようです。ということは、基盤が同じ?。ただ、白い方のリモコンボタンでは黒い方は全く反応せず、簡単に言うと、黒い方のリモコンで白い方も反応しますが、白い方のリモコンには黒い方は全く反応しません。うまく使い分けられるかなあ。難しいですねえ。
この黒い方は上の商品の方の説明を見ると、工場出荷設定では個別にチャンネルが割り振ってあり、「1個のリモコンで複数同時制御するにはチャンネル合わせが必要」と書いてあったので、最初にこちらを複数買うと初期状態で別々に制御できるようです。
→実際に試しました。大丈夫です。独立しています。
翌日配送は1300円超とちょと高いので、一度に2台買うとなると2700~2800円とややキツめの出費。
別々に買うと同じチャンネルのものに当たる確率も上がるのでしょうか。。→大丈夫でした。
10日待ちの1048円もの買うなら1300円超翌日配送ポチりそう。今月はもうぐっと我慢です。く~~。→10月に入ったのでポチってしまいました。翌日午前中に届きました。すギョイ。
次、こちらはBluetoothものですが、ちょっとこれも気になります。いや、かなり気になります。
商品説明の写真には上の白い方のリモコンの写真も乗っているで、またバッティングするのでしょうか。スマホのBluetoothでコントロールできるならこっちを先に試したいですね。あれ、これめっちゃ欲しくなってきましたわ~~。これも10日待ちです。値段は現在1387円。あー、もうこれ、こっちが先ですねえ。デバイスの取り合いでまた兄弟での喧嘩が想定されますが。
でもBluetoothはこれだけ動きますが、リモコン付属ということは同時にリモコンの受信も可能な訳で、別のリモコンでこっちが動く可能性もあるわけですね。むー。
これは人柱覚悟で片っ端から試してみるとします。来月からですが。→もう今月なのでポチリました。
いや、これ結構楽しいです。後退もできるとアドバンスみたいで最高なのですが。
アドバンスのリモコンの前進後退はどうやって制御してるのでしょうかね。
個別チャンネルをクリアしてもそちらの苦情が孫たちユーザーから来そうです。ごもっともなのですが、何かいい方法はないでしょうかねえ。それよりももっと大きな問題が。
<動力車で試してみて→ダメっぽい>
ところが、その後、動力車をこの黒い方のRFコントローラー適用で線路に置いてみたところ、最小よりワンランク上の出力段階からモーターが「キー」というか「ミー」というか、車両によっては「むー」というかその中間のようなおどろおどろしい騒音を発生します。最小値では無音です。いずれも古い車両ですが。最小値では鳴りません。
一方の白い方はわずかですが最小段階から鳴っています。そのうち、煙が出てきそうな音です。一瞬、ショートしてるのかと思いましたが違いました。何かが合ってない印象を受けました。PWMパワーコントローラーを手前に接続して出力をいろいろ変えてみましたが、音は消えません。出力が大きい程より周波数は高くなり、かつ小さな音になるような気がします(モーター音が大きくなるせいか?)。なんか聞き覚えのある音です。
このキー音は白い方では出力最低の段階から、黒い方は出力最低段階レベルの時以外は常に鳴っている状況です。これは使えないなあ。あくまでテープLED専用のようです。
とりあえず黒い方で試したのは、KATO旧製品の
・キハ20M(KATO 201);キー
・EF65 500(KATO 302);キー
・EF65 1000(KATO 311);ミー
・C62 (KATO 203);ムーという感じですが、かなり音は小さいです。
・D51 (KATO 206);かなり音は小さいです。ほとんど気になりません。
・C11 (KATO 2002);ムーという感じですが、かなり音は小さいです。
・C57 (KATO 2007);ほとんど聞こえないが、耳を澄ますとわずかに聞こえます。
の6両ですが、キー音は多かれ少なかれ、出ているようです。今回試したのはいずれも相当古い車両です。新しくなるに連れてノイズが小さくなっている気もします。たまたまかもしれません。
TOMYTECの横浜市営地下鉄と横浜市電はいずれもほぼ同じで、かなり小さい音ですが、「ムー」音がします。C11やC57あたりと同じかそれより小さい感じ。
ですが、RFコントローラーを外してPWMパワーコントローラーにつなぎ替えてみるとやっぱり音は全く出なくなります。むー。
あと、こちらもいずれの動力車も出力100%を押すと、たしかに100%になってはくれますが、以降、「ー」方向へのコントロールがきかなくなりがちです。何度か押してると戻ってきますが、あっちいっちゃってるような感じです。電池のサイズかな?この暴走現象は動力車に特有のようです。
このノイズ音、丁度、回転できるまでには出力が足りてないときにモーターが嘆くような音です。ところが音さえ気にしなければモーターはちゃんとレベルに応じた速度で景気良く回ってはくれます。旧式のモーターのせいでしょうかね。新しいモーターで試してみたくなりましたが、新しい車両はどれも高いので高嶺の花。
なんだろ、電波がらみかな。なわけないか。うーん。
原因が不明な以上、安全とはとても言えないので、動力車には対策が判明するまでは「使わない方がいい」と思っていただいた方がよいと思います。
悲惨な結末でしたが、もう少し勉強して、音の出ない対策を&極性スイッチ付近に追加できないかをを考えたいと思います。とても到達できる気はしませんが。
このような残念な結果も含めて鉄道模型は楽しいです。
とにかく、動力車を乗っけてRFコントローラーの各段階での電圧を見てみたいと思います。
使った車両は、
・キハ20M(201);動力+室内灯通常密度電球色10cm、(グラフで赤)
・EF65-1000(311);動力+前照灯、(グラフで茶)
純粋に動力だけのものがあると良かったのですが。
で、実際に測ってみると直線ではなくS字っぽいカーブになったので比較用に
・白いRFコントローラーのレビューで出てきたS字曲線の3電圧
も同時にプロットしてみました。
数字省略で絵だけ示すとこんな感じです。
あーなるほど、
- 動力車を乗っけると確かにユルイS字曲線となっています。
- 自前の2車両では一番下の段階では限りなくゼロに近いですが、レビューデータは最初からいくらかの電圧があります。
- 自前のEF65 1000(茶)で、前半と後半で増減率が著しく異なる原因をいくつか考えてみます。室内灯付きのキハ20M(赤)もやや似た傾向が見られますが、どちらかというと連続的です。
- 動力が回転してない段階と回転を始めてからの段階が不連続?確かにモーターが回り始めるのは4段目位からです。→そうするとレビューデータでそんな早い段階で回転し始める動力とは?
- 前照灯の電球の影響?→いや、少なくとも電球は白のところで示したように直線的でした。
- 線路と車輪の接触メンテが悪い?。→これは大丈夫だと思うのですが。
動力車を乗っけると電圧は安定してるのですが、電流はかなり不安定に上下に振れるので、デジタルのテスターで平均的測定値を読むのは至難の業です。直列接続したアナログテスターでは殆ど動いていないので、振れ幅は大きくはなさそうです。そうはいっても振れの幅は1割以上は軽くある感じです。そうか、この振れがノイズの原因かもしれません。よくはわかりませんが。動力がなくても電流は多少の振れはあります。モーターがこの振れに反応してるとか。
レビューの方の動力車両のタイプがわかるといいのですが。いずれにしても、
測定時に線路に乗っけている車両の動力の有無によってかかる電圧の変化も変わる、ということのようです。もう少しサンプルが欲しいところです。
白いRFのところで示したように、動力なしの電球やLEDだけだと、各段階と電圧は直線関係です。この辺についてはすぐには判明しそうもないのでゆっくり考えます。
よしっ!ということで電流も同時に測ってみるとしましょう。
このためにデジタルテスターをもう1個買いました。でもやっぱりアナログもあると違います。なくても問題ないですが。電流計として回路内に直列すると当然ですが、測定器分の抵抗値が少し上がります。方法は常に統一して計測するのがよいと思います。
電圧と電流でグラフ化してみます。
数字またはポチがあるところがRFコントローラーの各段階に対応しています。
ちなみに電流電流は原則200mAレンジですが200mAを超える値は10Aレンジに切り替えて測定しています。
動力車を赤と茶色にしました。それ以外は動力はありません。前照灯のみか、室内灯のみか、その両方です。
ここでいう室内灯の通常密度とは、LEDが3灯/5cm、高密度とは3灯/2.5cmのことです。どこかで測定しましたが、白色と電球色の電流値には有意な違いはありませんでした。色がついたものはかなり違うらしいです。まあ使わないとは思いますが。通常密度10cmはLEDの数が6個、高密度12.5cmは15個なので単純に個数で倍以上です。
車両の種類と曲線のタイプは概ね以下の3つのグループに分けられます。
- 動力も前照灯もなく、室内灯のみの車両では僅かに下に凸、後半で右肩上がりの傾向があります。電流ゼロでも電圧が少しあるのはこのグループ。キハ20(水色),ナロネ21(オレンジ),オハ12(灰)がこれ。
- 動力がなくて前照灯があるものはほぼ直線的、初期値は電圧も電流もゼロに近いグループ。オハフ13の室内灯のあり(黃)・なし(青)の2種。
- 動力車は概ね上に凸型の曲線、最初にわーっと上がって突然緩やかになりますが、最後にぐわしと上がるのはなんでしょうかね。なお、動力車の電流値は安定せず、アナログテスターではほとんど針は振れませんがが、デジタルテスターでは数値が振れてとても読み取りにくいです。キハ20M(赤)とEF65 1000(茶)がこのグループ。モーターのみの車両とか、ここにもう少しデータがほしいですね。はいはい。
ぱっと見で目につくのは動力車特に前照灯(電球)ありのEF65 1000での各段階に対する電流値の意味不明な傾きの変化。電球は直線的だし、モーターしか考えられる要因がありません。
テスターの200mAと10Aの感度の違いもかなりありそうです。テスターの200mAレンジを超えた時点で振り切れるので、200mA以上は10Aレンジに切り替えているのですが、これもかなり影響しているように思えます。感度がかなり違うようです。曲線のメインの要因ではないとは思いますが、連続で測れるテスターを今探しているところです。
前照灯の点灯し始めが4段階目位だったでしょうか、モーターの回転し始めが4段階目位だったでしょうか、いずれにしても、境界はどっちかの変化のある箇所付近です。記憶が曖昧なのであとで確認します。ついでにTOMYTEC車両でも測ってみたいと思います。テスターのレンジの感度の違いっぽい気もしてます。
さて、RFコントローラーの問題をおさらい。
①無線の同調の問題;白い方では複数のRFコントローラーが一つのリモコン(上で出てきた黒いやつを含む)で一緒に反応してしまう。で違うRFコントローラーだと反応はするが必ずしも同じ動きにならない。また、黒のリモコンに白のRFは反応するが、白のリモコンに黒のRFは反応しない。
ただ、白い方を使わず、黒い方のみを使うと問題なしを実証済み。→◎黒い方を複数買うとこの問題は全く解決です。
②出力調整のみで極性変換のシステムはない
当面の課題。進行方向を変えたい時は6Pスイッチまでいちいち切り替えに行く必要がある。
③動力車ではモーターから「キー」もしくは「むー」音が鳴る。
古い車両ほど顕著で、新しくなるに連れ、音は小さくなる感じです。
いずれもスピードを制御できてちゃんと走ることは走ります。でもキー音が耳障り。モーターに負担がかかっているような音です。
動力車を乗っけた場合に、流れる電流が極めて不安定に振れるようです。モーターの起電力が関係してるのでしょうか。でも特に音が大きい電圧段階ではまだモーターは回転に至っていません。うーん、なんかその辺ぽい感じはするのですが。よくわかりません。
この③が一番の問題で、その他の問題をすっ飛ばしてくれる位大きな問題です。
ノイズの原因が不明な現状では鉄道模型にはテープLED用のRFコントローラーはそのままでは使えないという結論でした。
抵抗でもかませればなくなるんでしょうか。あるいはAC/DC変換的なものが必要なのでしょうか。ちょっと時間をかけて検討してみます。
誰かわかる人いたら教えてください。ついでに無線の極性切替スイッチも。
10月に入ったので早速翌日配送1300円をポチりました。本日2日の午前中にもう着いてしまいました。はっやーいはっやーい新幹線。
早速試してみたところ、安価で入手した黒と全く同じ動作で、ちゃんとチャンネルも個別です。よしよし。これで一応、複線両立は可能です。ただ、動力車のノイズは相変わらずです。最小値では鳴らないところも全く一緒です。音の大きさも変わりません。とにかく全く一緒です。
鉄道模型には今のところ、原因不明でちょっとおすすめできません。注意喚起レポートとお考えください。
現在、10日待ちのBluetooth版を頼んでいるので届いたらまたレポートしたいと思います。