また安い中古の車掌車ヨ5000(千円台前半だったかな)が届いたので、前回のヨ8000の例もあり、あきらめつつも室内灯設置に微かな期待。
うわ、渋いっ!かっちょええ!
なんと、サスペンション!すごいっ!
はしごすごいっ!
文字小さいっ!細かいっ!
KATOのものであることはわかっているのですが、ケースなし中古の上、車体腹側にナンバーも書いてないので、古いものなのか最近のものなのか、全くわかりません。
ヨ8000のことを根に持ちつつも室内灯の可能性を模索すべく、解剖。
おおおっ!
惧れ多くも開く場所を模索しつつ、ばらしてみると、おっと!
電極が見えるぞ。これはこれはっ!何かを追加する前提の電極穴。なんだ?
車輪が異常に汚れている。これは通電機能のある車輪の証拠!(とも言えないけど。)
まずは車輪の清掃から。シコシコシコシコ、ひたすらシコシコ。
もう少しばらしてみよう。
こわい、こわい。細い部分や片持ち梁になってる部分があるのでほんとに怖い。
といいつつ、バキバキっ。嫌な音。
おおおおおっ!
これはっ!なんか回路があるぞ。ええええっ?実にシンプルなLED回路。
シンプルなりにちらつき抑制用のコンデンサがついています。LED以外の唯一の電子部品のようです。
赤いカニ目ライトが前後両方にっ!大当たりじゃっ!
ばらす前に点灯してみるんだった。まさかライト付きとは。
ちょっと点灯させてみよう。
おおお!
赤いカニ目のライトが付く、これは前進する方向に向かって後方側のライトが付いています。
戦艦みたいだな。このままでも十分いけそう。
極性を変えてみよう。
おー。
さて、赤いライトの健全性を確認したところで、ばらしの再開です。
回路板をひっくり返してみると。。。
ほうほう、実にシンプル。裏側は電極のみ。
この回路裏側の銅板接点から室内灯用の電源をとればいいのね。
回路には特にブリッジダイオードはありませんでしたので、室内灯の常点灯のためにはブリッジダイオードが必須です。今回は小さいものを使うとしましょう。
車体が短いので通常の3灯/5cmでは最小単位一区切りでも長すぎてはみ出てしまいます。なので、高密度の3灯/2.5cmもの1区切り分を使用します。ぶちっ。防水仕様。
はんだ付けのために防水ゴム?シリコン?を剥がすのが一苦労です。これいらん。めっちゃねばりっこくて厚くて手すべって怪我しそう。
防水シリコンみたいなやつは表面だけで、裏側までは覆っていないようです。
これではんだ付けができるようになりました。
今回使用したのはこれです↓。
この防水被膜には分光効果もあるようで、半田部分だけ剥いで残りはそのままにしておくのが良いようです。失敗した~。
ブリッジダイオードには小ぶりのMB10Mを使います。今回はスペースが狭いので。
例によって、ブリッジダイオードの反対側の足には超極細リード線長さ4cmを半田付けします。
超極細リード線Φ0.4mm×2m×2色。
さらに床の電極の穴に挿入する銅板を作成します。といっても、幅2mm×長さ4cm(3cmが正解!)の厚さ0.1mmの銅板を2本準備するだけ。
横浜市営地下鉄の頃からみるとカマボコ板も随分年季が入ってきました。
そろそろ交換を考えつつも次の正月はまだまだ遥か先、当分はこれでいきます。見づらくてすみません。
使用した銅板はこれ↓など、お手軽サイズで作業がしやすいです。
<銅板の切断>
カッターは使わず、「カッターマットの上」で、銅板と定規(T字定規がベター)をしっかり固定し、インク切れのボールペンで何度もキコキコするとペコ~リと折れてくるので、その状態のまま、T定規をわずかに上へ移動すると、折れた銅板の壁で止まりますので、この位置でT定規をしっかり固定し、ガラス板のへりで直角近くまで曲げてあげます。折り目をきっちりつけるように曲げます。最初の折り目が重要です。
うまくきれいに曲がったら、T定規を外してガラス板などで平坦に戻して今度はガラス板のヘリに沿ってT定規を使って反対向きに折ってやるを繰り返せば、最後にぷちんと切れてきます。折りは各方向90度強位で十分ですが、折れ線がずれたり二重になってたりするとかなりややこしいことになるので要注意。
ガラス板は厚みが2mm程度で端部が面取りされていない、直角がそのまま出ているような、いわゆる安全でないものがベター。安全でないものは売ってるかどうかわかりませんが。
この厚さだとちょっと切れのよいハサミで易々と切れますが、心が曲がっているとまっすぐ切れないようです。ほんとかね。厚さ0.2mmになるとかなり切断や折り曲げの作業が困難になりますが、強度はより強くなります。
ガラス板はAmazonでは上のものと似たようなものはお手頃価格のものがヒットしませんでしたが、モノタロウかなんかではいくつかあるようです。面取り(エッジのやすりがけ)が全くされていないか、あるいはせいぜい「糸面取り加工」程度の浅い面取り加工のものが吉です。面取りがされているとこういう作業には非常に使いづらいです。
サイズは厚さが2mm程度で5cm×10cm程度のものが作業がしやすいです。
上に見えているガラス板はたまたまウチにあったのですが、おそらく小さな写真立ての一部ではなかったかと推定されます。全く端部面取りがされておらず、手が切れそうな鋭さがむしろ作業効率絶大。ガラス板で検索すると少なからず端部処理されたものばかり出てきます。小さめの写真立てで探すとよいかもしれません。
T定規は長辺の目盛りが15cmのものを使いましたが、20cm以上あるものがいいと思います。最初の銅板2分割がやりやすい。かといって、20cmを大きく超えるとかなり邪魔っぽくなり、使いづらいと思います。
銅板は真ん中で二つ折りにして折り目側に極細リード線を半田付けします。スポンジボブのプランクトンのようです。
極細リード線はバネや銅板の電極が使えなさそうな局面に威力を発揮します。使える場面でも代用品としてもちろん発揮します。
銅板電極は挿入にあたっては先端折り目側の方が通電性はいいかもしれません。挿入が難しそうだったので。
どっちでも、挿入しやすい方がいいと思います。
この例では二枚重ねでも先端切断側の方がするっと入っていきました。
といいつつ、4cm二つ折りでは左右とも途中で止まったので一旦引き抜き、先端を5mm程切り取りました。最終的には銅板は全長は3cmあればドンピシャでした。
ちょっとこの段階で一度導通テスト。
おし、オッケー。
超明るいっ!これは明るすぎる。電球色にすりゃよかったかなと思いつつ、高密度の電球色は持ってないんだった。例によってまたあとでマスキングテープをLEDに張り付けします。
その前に天井にテープLEDを張り付け。
本体内部のスペースは3cm強ぐらいで、2.5cmのテープLEDがちょうどいい長さです。
リード線の長さ4cmは合体させるとたるんで余るんだけど、このように、作業中には短いと各作業段階ですぐ切れてしまうので4cmは妥当と思います。3cmでもいいかも。
マスキングテープはそのままでは凸凹の多いテープLEDには接着力が弱いので、両面テープを用いて貼り付けます。写真省略(取り忘れ)。
最後に本体を被せるのがまた一苦労でした。なかなかはまらず、あちこち細い部品が多くて引っかかって折れそうでこわいこわい。外すときにはこんなに苦労しなかったように思いますが。いや、したかな。
と、思いきや、あれ?ここ外れんの?最初に言ってよ~。
前後両方とも簡単に外れます。
これを外すか外さないかで作業のしやすさが天地の差!E8000にはなかった部分です。
カプラー(いわゆる連結器ですな)へのかませ方が要注意ですが、それでもこれが外れてるとめっちゃ楽。
ばらすときは最初にここ(前後2か所)を外しましょう。
上側から先にそろ~りそろ~りと引き抜けば、カプラーのところが残って最後にカプラーから外す感じで簡単に外れます。
無事に組みあがって導通テスト。
おおおおっ!
やっべー、めっちゃええわあ。これは電球色でなくてもいいわあ。
車体が黒いので白の方が断然いいですね。
赤いライトは既出ですが、うしろ方向のみが点灯します。めっちゃすごいっ!
背景は簡易手作りパワーコントローラー。保護回路なし。
製作費1000円以下(電源別です。12V2A付近で1500円位かな)。
おおおっとしか言いようがありません。痺れます。このいで立ち。
何に接続しようかな~。やっぱC11でしょ。
車輪はかなり初期の段階で念入りに清掃しました。黒い筋状のゴミがへばりついていて全部とるのは結構大変でした。
やっぱ、KATOはすごいな~。
後で車体に書かれている車体番号で調べてみたらアマゾンで「ヨ5000 8046-1(2007年)」という商品番号で売っているようです。これよりわずかに安いTOMIXのバージョン(2016年)のもありました。
普段あえて古いもの(安いの)ばかりを狙って買うので、部品が既に絶品となってるものが多く、修理不能な故障が多いです。それでもノスタルジック感に勝る鉄道模型の神髄はありません(個人的主観です)。
そうはいっても、たまに比較的安価で新しいのにあたるとこれはこれでウキウキと大当たり感半端でありません。
今回は比較的お膳立ての揃った自作室内灯の追加でした。
<簡易自作パワーコントローラ>
ちなみに自作パワーコントローラの電圧制御はPWM変調方式、極性切り替えは6Pスイッチ、電源は昔のカシオのネームランド(本体とっくに廃棄)がちょうどいい出力(12V1.5A)だったので、これの端子を汎用のものに取り換えて使用しています。
保護回路はないので、つけた方がいいと思います。電気には詳しくないのでここでは割愛しますが。
一応、主要部品だけ紹介。とはいってもあとは端子とリード線ぐらい。
12V電圧をボリュームツマミで調整する装置。1個あればいいです。
ボリューム最小にするとプチっと言って電源がOFFになります。Onにすると赤いLEDが点灯し、ボリューム小でも室内灯はすぐにつき始め、動力はかなり低速からコントロールできる優れものです。類似品が実にたくさん。これもそのうちの一つですが。
これの4つある接続端子がとにかく使いづらい。昔のスピーカの端子みたいな、コードを差し込んでネジ締めるやつなんですが、ネジで絞めてるつもりでもすっぽり抜けてくる。とにかく固い。使い方間違ってるのか?嫌いだわ、この端子。裏側に直接半田付けした方がよっぽど楽です。
次は極性変換用の6Pトグルスイッチ。ELPAのものは少々高めです。PWM装置からの出力の極性を入れ替えるものです。これで前進・交代を切り替えます。
真ん中でOFFになるものがいいと思います(ON-ONではなくてON-OFF-ONです)。
ON-ONではいきなり極性が切り替わるので、モーターに負担がかかると思います。
先ほどまで真ん中が存在しないON-ONのものをご紹介していました。謹んで訂正いたします。下記のものが正解です。まだポチしてないよね。
端子間が狭く、非常にはんだ付け作業が難しいです。
入力を上段の二本に繋ぎ、この端子から「X」字型に下段の2端子に繋ぎ、真ん中の二つの端子から出力線を繋ぎます。
あとはネームランドのACアダプタからの出力をPWMの入力端子にプラスマイナスを間違えないように接続すればオッケーです。プラグと端子は何でもかまいません。汎用性のあるものがいいと思います。
これだけで一応パワーコントローラーは作れますが、保護回路はあった方がいいと思います。これまでに2個、PWMの出力がダメになり、取り換えました。保護回路がめんどくさいなら予備にたくさんあるやつの方がいいかもです。
決しておすすめできるものではありませんが。
ちなみに箱は宅急便の段ボール。
もっと小さくてもいいのですが、市電用の最小カーブレールセットごとお片付けできるようにこのサイズにしました。
最小レールセットの他、ポケットトミカや異常に狭い野球場のジオラマも収納できます。開けた瞬間にワクワク感120%です。
やばいよやばいよのバイクもありますが、相対サイズが異常に大きいです。