さて、今日は初孫が小学校入って初めて算数で100点をとったごほうびに前から欲しがっていたトミーテック横浜市営地下鉄1000形のNゲージの比較的状態のよいのを中古で購入、への動力化と室内灯の設置。
早速ばらしてみると、中古のせいなのか、もともとなのか、中間車の屋根が非常に外れやすい。窓ガラス用の透明プラスチックとどっかでバッティングしているらしく、そのままではいずれポンとはじけて外れてしまう。ためらわず木工用ボンドで固定。
中古なのでどっかの爪が折れてるのでしょうかね。
動力化には動力台車TM-06R(モーター)というやつと従属車用のTT-04Rという台車が必要らしい。
ふむふむ。中間車が動力化するわけだ。
この動力ユニットは少々お高いが、動力車は床下から台車までをまるまるTM-06Rにとっかえるだけで済む。
どこも品薄。これを設置すると前部と後部に2か所、集電板があるので、車輪からの電源の供給は容易。ただ、モーターが客車を占有して座席は犠牲とならざるを得ない。
前後の従属車用の台車TT-04Rは車輪が金属製になっているだけで特段、どうでもいい感じ。
この中古はすでにTT-04Rだけは装着しており、約800円助かりました。ありがとうございました。
さて、問題はこの前後の従属車(以下客車とよぶことにする)の台車に集電システムが全くないっ!
TT-04Rの交換車輪が金属製であることだけが唯一の出発点。これだけが救い。
台車にはバネをいれる穴もない。どうすんねん、これ。
台車用の集電板や導電バネを購入するのは嫌だ。現在の単価が高すぎる。
台車に穴をあけるのもイヤだ。削るのもイヤだ。
かといってカプラー(連結器)の上か下にリード線が伸びて動力車から客車へ電力を送るのは全くイヤだ。不細工なうえに遊ぶたびに子供がいちいち接続するのがめんどくさそう。
集電台車もしくは台車用集電板の購入もイヤだ。めっちゃ高い上に動力車と調和がとれない。
通電カプラーもイヤだ。なんとなく高い。
KATOのオハ12系(5015-5017)は最初から床下に集電用の銅板が左右で2本設置されていたのでそういうもんかと思っていたらとんでもない、少なくともトミーテックの横浜市営地下鉄1000形は全く室内灯の増設をしない前提の作りでした。そんなことでいいのか!
鉄道模型は走って光ってなんぼだろう。模型じゃないのか?これ。
よし!自作する。
二日二晩考えた挙句、たまたまウチにあったΦ0.55mmの導電性のステンレスワイヤーをダブルS字型みたいに加工して台車の前後車輪に絡ませ、中央部をわずかに突起させて台車の上まで電力を運ぶところまでは考えた。で実践した。
あ、アマゾンにもありましたが、少々割高。
他にもいろいろとあるようです。「ステンレスワイヤー」で検索すると。
よく似てるからって、決して「ニクロム線」は買わないように。
えらいことになります。
左右×2台車×2車両で8個のダブルS字型ワイヤをひたすらネチネチ加工。
車輪への絡ませ具合は摩擦抵抗とならない程度、接触不良にならない程度の遊びのなさが重要でひじょうーに微妙なさじ加減。ですがコツをつかめば意外に簡単です。
しかし、最初のカザグルマの如くスルーと回る感じはもはや無理です。これは集電台車もたぶん同じかと思います。エネルギーの伝達には損失がつきものでして。
また、台車から車体までの距離が1mm程度と非常に近いので接点部分を突起させすぎると台車の首が回らない、平坦だと本体に接触しないこともありと軽い突起にここでも微妙なさじ加減。
テスターで車輪からワイヤー突起部までの導通も確認。オッケー。接触不良なし。動作不良もなし。
次!どうやって車体側(最終目的地;室内灯)に電力を供給するか。
台車直上の車体側からせめて床下までなんとか導通させなければ以後の作業がやりにくい。
というわけで、「両面導電性」銅箔テープを思いついてアマゾンでポチ。
アマゾンで1cm幅×20mの2本売り760円をポチしたところ、「両面導電性」とうたっているいるにもかかわらず、粘着側の導通は全くなし。これに気づくまでかなり時間がかかりましたわ。粘着側も導通するという書き込みの人が複数いて、信頼して混乱。桜だったか。
悩んだ挙句、手近にある金属に張り付けて、金属とテープ表面をテスターであたったら一発で不良判定ですわ。まず最初にやれよってかんじ。
迷わず残りほぼ40m分返品して次も同じかと恐れつつ0.6mm幅×3mで700円の割高感のある「両面導電性」の銅箔テープを買い直し、今度は粘着側も導通OK。
よかったー。これとっても便利です。「両面導電性」銅箔テープ。
他にもいろいろ使えそう。ただし、格安商品には気を付けましょう。
ちなみにその後、恐る恐るの人柱覚悟でもいっぺん、今度は6mm×20m=700円をポチしたところ、無事に裏側まで導通でした。なんと。
これ↓です。
幅3mmものはこちら。
3mm×20mが2本入りは一応両面導電性は確認しましたが、最初の端っこで確認したのですが、結局全面的にだめでした。最初だけでした。
左右の車体下部から床下側まで壁面外側を跨いで銅箔テープをはりつけ、ついでに前部と後部も繋いで張り付け。当然ですが左右間で接触部ができないように厳重注意!
ここまででなんとか線路から床下まで導通させるシステムは整ったぞ。
さて次は室内灯への接続。
室内灯は6灯/10cmの格安LEDテープ白色灯5mをアマゾンでポチ。今680円位です。
ついでにブリッジコンデンサDB107、50個990円もぽち。どちらもそんなにいらんけど。
どうやって天井のテープLEDから床下まで電気を通すか。課題。車内の美観を損ねたくないので、バネや銅板は一切使わない。さてどうするか。
思いついたのが、KATOで初期に出していた蒸気機関車D51(206)の集電システム。
石炭を積むテンダーの車輪で集電して、ほっそーいリード線2本で本体のモーターまで導通させていました。細い線がプヨンプヨンしてダサいことこの上ない。が、このフォルムはなんとなく哀愁があって好きだ。
もいっこ。
以前、そのD51をばらしたときにうっかりこの細いリード線を切ってしまって(ぎりぎりではないですが、ほぼほぼギリに近いのでバラすと高い確率で切れます)、はんだ付けするには長さがぎりぎりで作業しづらい。Φ0.4~0.65mm位でしょうか。そこでアマゾンで検索。Φ0.4mmはおススメしません。半田付け箇所で非常に切れやすいです。Φ0.65mmがおススメです。
よいものがないか、ちょっと探してみます。
やっぱりΦ0.4mmしか見つかりませんでした。
老眼と半田ゴテと格闘して繋ぎなおして悦にいっていたところ、お茶を飲んでるうちに直前の作業を忘れてしまい、おや、こんなところにちぢ〇っけが巻き込まれているぞ、とピンセットで引っ張ってしまったくらい細いリード線。
線自体には適度な強度があり、危うく二度手間を免れました。歳はとりたくないもんだ。決して切れやすい線ではないので、端子との接続のハンダ付け付近が弱点でした。また、線が細すぎるので両端の被覆剥ぎが結構大変。
さて、次はテープLEDとブリッジダイオード(下写真の黒いやつ)のはんだ付け。
電球だとブリッジダイオードはいらないのですが、LEDだと前進と後退のどちらかだけしか点灯しないので、どちら向きでも点灯させるためにブリッジダイオードを使います。この前進と後退が可能なところがプラレールとの大きな違いですね~。
虫眼鏡で覗くとブリッジダイオードには片側には「+」と「-」、反対側には二重カミナリマークが2か所刻印されております。テープLEDには「+」、「-」と書いてある側を接続します。
テープLED側にも「+」と「-」が書いてあるので、それぞれの「+」と「+」、「-」と「-」同士を半田付けします。
LEDが光る方向にブリッジダイオードの足が曲がったままに向くようにして、反対側の片側だけ倒して極性を揃えてテープLEDに半田付け。ちらつき防止なぞは考えない。
ブリッジダイオードは足がもげやすく、はんだ付けするスペースも非常に限られるので、足の曲げ伸ばしは最低限の回数に抑えます(この例では1回だけ)。
意外と慣れないとこれが一番やっかいかも。試行錯誤の段階で10個位無駄にしました。
さて、極細リード線2本を反対側の余った方の2本の足へと繋ぎ、左右の内側の壁の窓と窓の間に這わせて天井から床下までをつなごう。
ということでここからは明日の作業としよう。
台車に集電機能がなくて絶望していた人、室内灯はこの方法でたぶん行けますよ。試してみては。
やってみるとここまで順調に来ました。難易度「低」かもしれません。
前照灯・バックライトは一部車体を切断しなければ無理です。スペースが全くない。
これはあきらめることにしました。
ここまでの材料;
・トミーテック、市営地下鉄1000形
・トミーテックTM-06R(中間車用動力)1個でOK
・トミーテックTT-04R(先頭車、後尾者用、車輪が金属なので必要)、1個で2両分OK
・Φ0.5mmステンレス?線(1m);適度な硬さがあり、ピンセットでぎりぎり加工できる太さがこれ。
・両面導電性銅箔テープ(幅6mm×3m)で700円、その後の調査で6mm×20m=700円でも無事に導通可能でした。全部かどうかは保証できませんが格安品は避けた方が無難。
・テープLED、6灯/10cm(全長5m)700円程度の格安品;古い車体には「電球色+マスキングテープを被覆」がおすすめ、市営地下鉄には白色を用いることとする。
・ブリッジダイオードDB107、50個900円台、もしくはMD10M、100個600円程度など格安品が良;省スペース↑、作業性↓
サイズの小さい小ぶりのMB10M。
少し大きいけども作業のしやすいDB107。
ちなみに台車の電極化ですが、KATOの5015~5017で使われている台車の交換用部品が概ね同じ軸幅ですが、電極が飛び出すぎているため、高さが合わず、うまくはまりません。
が、この台車、安価で導通試験用など結構応用幅が広く、一個位は持っていても便利です。
軸幅のやや広い11-031の軸幅はKATOの旧式キハ20(601)と同じ軸幅サイズでした。
オハ12系にピッタリサイズのKATO 11-035(オハ12, オハフ13、スハフ12など)
やや車軸間が広いKATO11-031(キハ20など)